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精子の運動性を高精度かつリアルタイムに算出するAIを開発:医療機器ニュース
オリンパスは、精子の運動性を高精度かつリアルタイムに算出することに成功した。1066個の精子画像をAIに学習させ、動画内の精子を感度99%、陽性的中率92%という高い精度で認識し、その運動性能を算出できた。
オリンパスは2019年11月11日、精子の運動性を高精度かつリアルタイムに算出することに成功したと発表した。良好な精子の選定作業をアシストする精子判別補助AI(人工知能)開発のための、東京慈恵会医科大学との共同研究で得られた成果となる。
近年の生殖補助医療へのニーズの高まりから、顕微鏡下で行う顕微授精の実施件数は増加している。この顕微授精作業では、多くの精子から最適と思われる1個を迅速に判別する必要があり、胚培養士の作業の均質化が求められている。
オリンパスでは、東京慈恵会医科大学産婦人科講座、エルピクセルと共同で、こうした課題を解決するための研究を進めている。その過程で今回、精子の運動性を高精度かつリアルタイムに算出することに成功した。
具体的には、1066個の精子画像をAIに学習させ、動画内の精子を感度99%、陽性的中率92%という高い精度で認識し、その運動性能を算出できた。これにより、リアルタイムでの精子判別が可能になった。
今後は、精子の形態を評価するAIの開発に取り組み、精子の頭部、頸部の形態を学習させる。研究計画では、2020年12月までに精子判別補助AIを開発。その後、このAIを搭載した顕微鏡の確立を目指すとしている。
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