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ノジマの業務効率化を支援、電子棚札システムを全184店舗に導入:組み込み採用事例
パナソニックの「電子棚札システム」をノジマが全184店舗に導入した。同システムにより、価格の一括更新や商品情報の提示が可能になるため、作業ミスを削減し、店舗業務を効率化する。
パナソニックは2019年10月18日、同社の「電子棚札システム」をノジマが全184店舗に導入したと発表した。電子棚札システムの全店舗への導入は、日本初の事例になるという。
電子棚札システムにより、価格を一括で更新したり、セールや商品の情報を提示したりと、店舗の業務効率化を支援する。店頭の棚札の価格表示をPOSデータと連携させて、正確に短時間で更新できるため、作業ミスの削減にもつながる。
ノジマでは、価格変更などのため棚札を貼り換える際、膨大な作業時間を要していたが、同システムの導入により時間が短縮し、その時間を店頭での接客に充てられるようになった。また、同年10月1日の消費税率アップに伴う価格切り替え対応時には、システムで一括更新することにより、店舗での切替作業時間をほぼゼロにできた。
今回、ノジマ全店舗に導入された電子棚札は合計で約140万枚に上る。商品に合わせて、1.6インチから7.4インチまで、サイズの異なる4種の棚札が設置された。なお、電子棚札は、来店客が認識しやすい白黒赤の3色表示となっており、2017年の先行導入からこのデザインが採用されている。
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