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データで見る日本の製造業、日本を取り巻く3つの潮流ものづくり白書2019を読み解く(1)(4/5 ページ)

日本のモノづくりの現状を示す「2019年版ものづくり白書」が2019年6月に公開された。本連載では3回にわたって「2019年版ものづくり白書」の内容を掘り下げる。第1回では「第1章 平成の製造業とものづくり白書の変遷」「第2章 日本のものづくり産業が直面する課題と展望」を中心に、日本の製造業の現状について整理した上で、日本の製造業を取り巻く3つの潮流を概観する。

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第4次産業革命の進展

 日本の製造業において、先述したように技能人材の不足が大きな課題となる中、製造・生産現場で「技能のデジタル化に取り組んでいる」あるいは「取り組む意向がある」と回答した企業は86.1%に上る(図16)。

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図16:製造・生産現場のデジタル化に取り組んでいるか(クリックで拡大)出典:2019年版ものづくり白書

 データの利活用が鍵を握る中で、データの収集を行う企業の割合は足元で減少したものの(図17)、収集したデータを具体的な用途に活用している企業は着実に増加している(図18)。一方で、顧客とのやりとりやマーケティングの効率化につなげられている企業はわずかで、今後は顧客とのやりとりなどバリューチェーン全体を見据えた取り組みが求められ、製造業のデジタル化は第2段階に向かうとしている。

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図17:生産プロセスにおいてなんらかのデータ収集を行っているか(クリックで拡大)出典:2019年版ものづくり白書
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図18:収集データの活用状況(クリックで拡大)出典:2019年版ものづくり白書

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