転職コンサルタントの6割が「応募書類を改善すべきミドル層が多い」:キャリアニュース
ミドルの転職が「職務経歴書、履歴書のポイント」についての調査結果を発表した。転職コンサルタントの61%が「応募書類を改善すべきミドルが多い」と回答。また、応募書類の作成でやりがちな失敗の1位は「仕事の成果に具体性がない」だった。
エン・ジャパンが運営する転職サイト「ミドルの転職」は、2019年10月4日、「職務経歴書、履歴書のポイント」についてのアンケート調査結果を発表した。
同調査の対象者は、ミドルの転職を利用する転職コンサルタントで、そのうち170名から有効回答を得た。
まず、普段目にするミドル層の職務経歴書、履歴書に対する印象を尋ねたところ、「改善すべき点がある人が多い」(10%)と「どちらかと言えば改善すべき点がある人が多い」(51%)を合わせて、61%が「改善すべき点がある人が多い」と考えていることが分かった。
次に、職務経歴書や履歴書に対して「(どちらかと言えば、を含めて)改善すべき点がある人が多い」と回答した人に、特に改善するべき点が多いと感じるのはどのような内容か尋ねた。
その結果、「具体的な仕事内容、職務内容」が70%で最も多かった。回答した転職コンサルタントからは、「詳細に記載している場合も汎用的な内容のものが多い」「社格や肩書は重要ではない世の中になっている。自身が携わったプロジェクト規模や自身の立ち位置などを具体的に書いてほしい」といったコメントが寄せられている。
続いて、転職コンサルタントがスカウトを送る際にWeb履歴書上で特に注目しているポイント」を尋ねた。「プロフィール」の項目で注目しているポイントは、「学歴や職務経歴が評価でき応募先と関連性があるか」(65%)が最も多かった。次が「転職回数から組織適応力に問題がないか」(57%)、「希望年収と現在年収に隔たりがないか」(51%)だった。
「職務経歴」で注目しているポイントは、「職務内容が具体的に記載されているかどうか」(86%)が最多。2位は「過去全ての職務経歴が記載されているかどうか」(43%)、3位は「職務要約が簡潔に記載されているかどうか」(34%)だった。
応募書類作成でやりがちな失敗の1位は「仕事の成果に具体性がない」
ミドル層が職務経歴書、履歴書の作成でやってしまいがちな失敗例については、最も多かったのが「仕事の成果に具体性がない」(35%)だった。続いて、「レイアウトが見づらい」(33%)、「(経歴の)棚卸ができておらず、情報量が少ない」(32%)となっている。
書類選考を通過しやすい職務経歴書、履歴書の特徴を尋ねたところ、「職務内容に実績と工夫した点が盛り込まれていること」「シンプルで読みやすいこと。使いまわしではなく、応募先ごとにカスタマイズして作成していること」「読み手のことを考え、知りたい情報を冒頭に簡潔に漏れなく記載する」などが挙げられている。
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