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大企業からスタートアップ、芸術家まで駆け込むDMM.make AKIBAのモノづくり哲学DMM.make AKIBAを支えるプロフェッショナルたち(1)(1/4 ページ)

さまざまなモノづくりを支援するDMM.make AKIBAの運営に携わる人たちにスポットを当て、世の中にないものを生み出そうとする現場の最前線を追う。第1回は、機材の運用から試作相談、受託開発までサポートするテックスタッフたちを紹介する。

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 東京・秋葉原にある会員制シェアファクトリー「DMM.make AKIBA」が、2014年11月のオープンから5年目を迎えようとしている。

 ハードウェアスタートアップのための拠点としてオープンし、総額およそ5億円分の機材が、いつでも自由に利用できるというコンセプトは大きな話題となった。

 オープンから5年たち、現在ではスタートアップにとどまらず、オープンイノベーションの波に乗って、新たな事業を模索する大企業から、個人で活動するメイカーや若手芸術家に至るまで、幅広いモノづくりを支援しているという。

 本連載では、さまざまなモノづくりを支援するDMM.make AKIBAの運営に携わる人たちにスポットを当て、世の中にないものを生み出そうとする現場の最前線を追う。第1回は機材の運用から試作相談、受託開発までをサポートするテックスタッフたちを紹介する。

365日24時間スタッフ常駐で稼働する工房

DMM.make AKIBAのテックスタッフ陣。リーダーの山口潤氏(前列右から2番目)、村田至氏(後列右から2番目)に話を伺った(写真提供:DMM.make AKIBA)
DMM.make AKIBAのテックスタッフ陣。リーダーの山口潤氏(前列右から2番目)、村田至氏(後列右から2番目)に話を伺った(写真提供:DMM.make AKIBA)

 DMM.make AKIBAは「Base」と呼ばれるコワーキングスペースと、「Studio」と呼ばれる工房スペースに分けられる。Studioには約4700点の機材と、それらを運用するスタッフが常駐する。

 深夜帯でも事前予約しておけば利用でき、「CES」や「CEATEC」といった大型展示会の直前には徹夜で作業するスタートアップも少なくないという。

 Studioに常駐するテックスタッフは社員や業務委託、アルバイトを合わせて18人(2019年8月末現在)。大手メーカーを引退したベテランや、メーカーで設計に携わっていたエンジニアなど、さまざまなバックグラウンドを持った技術者たちが名を連ねる。

 5年間で業務の幅も格段に広がったと語るのは、立ち上げ時からリーダーとしてテックスタッフを束ねる山口潤氏。オープン1年目は機材の運用や会員からの問い合わせ対応が中心だったが、2年目からは非会員も含めた受託開発サービスが始まった。それをきっかけにスタートアップだけでなく、さまざまな企業から問い合わせが来るようになったという。

 受託開発の問い合わせと受注は年々増えていて、4年間での受注件数は約350件。受注先も幅広く、会員として施設を利用するスタートアップだけでなく、大企業の新規事業案件の試作開発や、イベント用のノベルティーや什器(じゅうき)の製作までを請け負う。

 「外部からの問い合わせで一番多いのは新規事業に関するものですね。企業でも予算や時間の都合から、社内の試作開発のリソースを使えずに外部に依頼するケースは一定数あります。大手といっても仕様が固まっていないことの方が多く、特許までは取得したけれど、モノに落とし込む方法が分からないということで相談に来るケースや、要件が決まっていないのに見積もりが必要だと駆け込みで来るケースもあり、そういう意味では大手企業の新規事業もスタートアップも変わらないですね」(山口氏)

 「試作屋」としてのDMM.make AKIBAの強みは異なるジャンルの試作開発を一手に引き受け、その先の量産化試作や量産に向けたアドバイス、外部工場のコーディネートまで対応できる点にあるという。

 デザインや使い勝手を決める外装部分から基板設計から製造まで一気通貫で対応することでリードタイムを短縮し、知名度を生かしたネットワークでパートナー企業に橋渡しするまでの早さは試作メーカーにも劣らないと山口氏は強い自信を見せる。

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