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パナソニックが世界最高輝度の4Kプロジェクターを投入、生産拠点の門真工場も公開イノベーションのレシピ(1/2 ページ)

パナソニックは2019年9月6日、業務用3チップDLP(Direct Light Projection)プロジェクターの新製品「PT-RQ50KJ」を同年12月から発売すると発表した。同製品は4K(4096×2160)プロジェクターとして、世界最高(同社調べ)となる5万ルーメンの最大輝度を誇る。

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 パナソニックは2019年9月6日、業務用3チップDLP(Direct Light Projection)プロジェクターの新製品「PT-RQ50KJ」を同年12月から発売すると発表した。同製品は4K(4096×2160)プロジェクターとして、世界最高(同社調べ)となる5万ルーメンの最大輝度を誇る。


業務用3チップDLPプロジェクターの新製品「PT-RQ50KJ」(クリックで拡大)

 パナソニックは、最大輝度3000ルーメンクラスの会議向けのポータブルモデルから、同2万ルーメンを超えるエンターテインメント市場向けモデルまで、業務用プロジェクターで50製品を超えるラインアップを擁している。特に、2万ルーメン超機種の市場において、同社はグローバルで43%(金額ベース、2018年)、国内で60%(同)のトップシェアを占める。

 広範囲に映像を投写するプロジェクションマッピングなど、1つの空間やイベント現場で利用されるプロジェクター台数は増加傾向にあり、今後も同市場は拡大が予想されている。その一方で、現場ではシステム構築の負担が増すとともに、運用の失敗が許されないため、現場ワークフローの複雑化が進んでいるという。

左:同社製プロジェクターの導入事例(パナソニックスタジアム吹田) 右:複雑化するイベント現場の課題(クリックで拡大)

 このほど発表されたPT-RQ50KJは、同社業務用プロジェクターのフラグシップモデルとなる。ネイティブ4Kプロジェクターとして世界最高輝度である5万ルーメンの実現とともに、広色域化技術を実装したことで高い映像表現力を提供する。また、現場を支援するワークフロー効率化機能や、安定稼働を確保する独自の冷却システムを盛り込んだことが特徴だ。

 PT-RQ50KJの超高輝度化と広色域化は、従来のレーザープロジェクターで用いられる光源システム「青色レーザー+蛍光体」ではなく、「2波長の青色レーザー+赤色レーザー+蛍光体」の組み合わせを光源システムとしたことがポイントだ。赤色レーザーにより赤の色域が拡大し、青色レーザーの2波長化で青色の忠実性が増したとする。これにより、従来機種と比較して色再現領域が114%拡大したという


超高輝度化と広色域化に貢献した光源システム(クリックで拡大)

 製品発表会では、PT-RQ50KJと4Kプロジェクターの従来機種「PT-RQ32KJ」(最大輝度2万7000ルーメン)による4K映像の投写デモンストレーションが行われた。PT-RQ50KJで投影された4K映像は明るくパンチ力のある高コントラストな表現で、赤色を筆頭に濃密な色表現が印象に残った。また、「人肌などの中間色は再現性を重視した。過度な色補正はしていないため、従来機種のユーザーにも違和感なく使ってもらえる」(パナソニック コネクティッドソリューションズ社 メディアエンターテインメント事業部 テクノロジーセンター 商品設計部 商品設計2課 山本祐介氏)という。

PT-RQ50KJで投影された4K映像(クリックで拡大)
PT-RQ50KJで投影された4K映像(クリックで拡大)
スクリーン中央で分割し、4Kプロジェクター従来機種「PT-RQ32KJ」の投影映像(左)とPT-RQ50KJの投影映像(右)を比較するデモ(クリックで拡大)

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