日商エレとシーメンスが協業、顧客のデジタル化を支援:製造マネジメントニュース
日商エレクトロニクスは、シーメンスとデジタルインダストリー事業で協業する。産業用通信、制御、オートメーション分野において連携し、顧客企業のデジタル化とオートメーション化による変革を支援する。
日商エレクトロニクス(日商エレ)は2019年8月7日、シーメンスとデジタルインダストリー事業で協業する合意に至った。シーメンスのグローバルプログラム「SSP certificate NETWORK」の取得についても発表した。
両社の協業により、産業用通信、制御、オートメーション分野において連携し、顧客企業のデジタル化とオートメーション化による変革を支援する。顧客ニーズに対応したソリューションを提供し、生産性、スピード、品質の向上などの課題解決を図る。
協業の第1弾として、同年9月初旬を目標に「インダストリアル・ネットワークサポートセンター」を日商エレ内に設置。シーメンスの産業用ネットワークスイッチ、無線LAN機器、リモートアクセスソリューション用ソフトウェア、「Sinema Remote Connect」などを対象にサービスの提供を開始する。対象製品に対する保守契約を締結した顧客に対し、障害認定の翌日には代替機を発送する。
シーメンスの無線通信技術と安全技術、日商エレの現場に強いサービス体制を組み合わせることで、製造現場のデジタル変革に貢献していく。
また両社は、顧客企業のIT分野とOT分野をシームレスに統合するソリューションの提供も目指す。両社はそれぞれの強みを生かした連携により、インダストリー4.0をベースとしたインダストリアルIoT(モノのインターネット)分野でも統合ソリューションを提供し、産業全体の発展に寄与するとしている。
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