2画面ノートPC「ZenBook Pro Duo」を徹底分解して見えたASUS流の品質設計：隣のメカ設計事情レポート（10）（6/8 ページ）

ASUSのデュアルディスプレイ搭載ノートPC「ZenBook Pro Duo」。今回、ASUSの協力の下、同製品を分解する機会を得た。製品レビューは他媒体にお任せし、本稿では設計上の特徴なポイントを中心にお届けする。

[小田淳／ロジカル・エンジニアリング，MONOist]

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（6）基板

図23　マザーボードとWi-Fi基板、そしてそれぞれの固定ビス　※クリックで拡大

　基板の固定用ビスには、緩み留めのネジロック（青色）が塗布されている。これ以外のほとんどのビスにもネジロックが塗布されているが、これはASUSの設計ポリシーと思われる。多少のコスト高にはなるが、強度的な品質重視の設計となっている。ちなみに、ここまでのビスは全てM2である。

図24　両面テープで固定する中継基板　※クリックで拡大

　マザーボードとメインディスプレイの中継基板のみ、ビスではなく表面テープで固定されている。本体部分の厚みの関係でビスが使用できなかったと想像する。両面テープで固定された基板は初めて見た。両面テープは吸湿性があるので基板の固定には適さないが、基板には絶縁のコーティングは施されているので、問題ないと判断したのだと思う。