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ファーウェイ規制が半導体市場に影響 採用動向はどう変わる?MONOist×JOBS 転職市場動向

技術者の転職市場を毎月レポートする「MONOist×JOBS 転職市場動向」。製造業全体の求人件数は前月比だと横ばい、前年同月比では11%増でした。また、ファーウェイ問題もあってか、半導体業界が中途採用を縮小しているようです。

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本記事は技術者のための転職サイト
E&M JOBS」からの転載です。



製造業全体の求人件数は前月から横ばい

業種別求人件数の前月比増減(E&M JOBSの2019年5月と6月の求人データを基に作成)
業種別求人件数の前月比増減(E&M JOBSの2019年5月と6月の求人データを基に作成)

 最新のE&M JOBSのデータによると、製造業全体の求人件数は前月比だと横ばい、前年同月比では11%増でした。

 前月と比べて求人件数が増えた業種は「家電・AV機器・通信機器・OA機器」(3%増)、「重電・重工業・プラント」(2%増)、「半導体・電子部品」(3%増)の3つ。「自動車・自動車部品・輸送用機器」(3%減)、「工作機械・製造機械・半導体製造装置」(1%減)、「精密機器・測定機器」(1%減)の求人件数は減少しました。

ファーウェイ問題で、半導体業界は中途採用縮小へ

 トランプ米政府が華為技術(ファーウェイ)に対して米国製品の供給を禁止する輸出規制を発動しました。この規制では、米国外で製造された製品でも米国産の部品や技術が使われていれば輸出規制の対象となる場合も。その後一部の取り引きは認める方針に変更されたものの、今後の動向は読めない状態が続いており、ファーウェイに部品を供給していた世界中のメーカーに波紋が広がっています。

 打撃を受けるのは、国内メーカーも例外ではありません。特にダメージが大きいのは、半導体業界。半導体製造装置メーカーの東京エレクトロンは、2021年度に売上高1兆7000億円を目指していましたが、5年以内に売上高2兆円を目指す方針に変更しました。現時点で業績の見通しを修正しているメーカーは少数ですが、ファーウェイへの供給減少が明らかになれば、今後続々と発表される可能性があります。

 市場の悪化は、中途採用動向の変化にもつながります。現在の半導体業界では中途採用により慎重となり、優先度の高いポジションに絞って採用を行っている企業が少なくありません。なかには、2019年度の採用目標人数を前年度実績の半分に引き下げたり、求人数そのものを減らしたりしている企業も。業界全体として、中途採用の裾野を狭めています。

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長嶋一樹
技術職専門のコンサルタント。自動車業界や半導体業界の転職支援に豊富な実績があり、異業界からの転職サポートも得意としている。担当企業の訪問を月に2〜6回行っており、情報収集に注力。転職希望者への情報提供に強みを持っている。一児の父。好きなお菓子はアルフォート。

E&M JOBS(イーエム・ジョブズ)
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