MOMO4号機は宇宙から紙飛行機を飛ばす、ギネス記録保持者が発案:宇宙開発(1/2 ページ)
ロケット開発ベンチャーのインターステラテクノロジズ(IST)が、観測ロケット「MOMO」4号機の打ち上げについて発表。2019年5月の3号機の打ち上げ成功から間を置くことなく2019年夏に打ち上げを行う計画で、今後のMOMOの量産開発と事業化に向けた実証実験の位置付けになる。
ロケット開発ベンチャーのインターステラテクノロジズ(IST)は2019年6月26日、東京都内で会見を開き、観測ロケット「MOMO」4号機の打ち上げについて発表した。同年5月の3号機の打ち上げ成功から間を置くことなく2019年夏に打ち上げを行う計画で、今後のMOMOの量産開発と事業化に向けた実証実験の位置付けになる。
会見に登壇したIST ファウンダーの堀江貴文氏は「MOMO4号機は3号機の予備部品を用いており、1カ月程度で組み立てられる。量産モデルになれば、もっと早いペースでバンバン打ち上げられるだろう。サブオービタル機であるMOMOの商用化を果たすための4号機の打ち上げであり、収益性の高い事業化につなげていきたい。3号機の打ち上げ成功で、ISTの資金調達も順調に進んでおり、オービタルロケット『ZERO』の開発も順調に進められそうだ」と語る。
IST 代表取締役 CEOの稲川貴大氏も「ISTの事業の柱は、観測ロケットのMOMOと超小型衛星打ち上げロケットのZEROの2つ。3号機の打ち上げ成功で、1つ目の柱であるMOMOが技術的に成功させられるめどが立った」と強調する。
ISTはサブオービタル機である観測ロケット「MOMO」と、2022〜2023年の打ち上げを目指すオービタル機の超小型衛星打ち上げロケット「ZERO」の2本柱で事業を展開する(クリックで拡大) 出典:IST
MOMO3号機の打ち上げ成功は、民間企業単独開発の宇宙到達ロケットとして日本初となる。「炭化水素系燃料という固体燃料や水素燃料と異なる技術系譜での成功ということに大きな意味があると感じている。また、液体燃料を使う民間ロケットとして、米国外では初ということも重要だ」(稲川氏)という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.