AR/VRソリューションを日本市場で展開する運営会社を設立:VRニュース
EON RealityとAVR Japanは、AR/VR技術を用いたソリューションを日本で展開する運営会社「EON Reality Japan」を設立した。設立に伴い、AR/VRネットワークの日本拠点となる「IDC Japan」を開設。AR/VRエンジニア育成スクールも開講する。
東京タワーメディアセンター内にAR/VRネットワークの日本拠点を開設
EON RealityとAVR Japanは2019年6月4日、教育、産業分野を中心にAR(拡張現実)、VR(仮想現実)技術を用いたソリューションを日本市場で展開する運営会社「EON Reality Japan」を設立したと発表した。
EON Reality Japanの設立に伴い、同年10月、世界のAR/VR拠点ネットワークの日本拠点となる「インタラクティブ・デジタルセンター(IDC Japan)」を東京タワーメディアセンター内に開設する。
IDC Japanは、ショールームにさまざまなAR/VR機器を備えており、EON Reality(米)が開発したAR/VRプラットフォームを使って教育やトレーニングができる。また、職場の効率改善に有効なツールを提供、開発する。
開設に先立ち、IDC Japanは同年7月8日に日本初となるAR/VRエンジニア育成スクール「VRイノベーションアカデミー」を開講する。同スクールでは、プログラミングやデザイン、AVRアプリケーション開発について、実際のクライアント向け、あるいはそれに近い状況で指導する。同スクールで約1年間の集中講義を修了した受講生は、AR/VR業界内をはじめ、どの産業にもAR/VRソリューションを企業に提案できる実践力を身に付けられる。
VRイノベーションアカデミーは、初年度の受講生(1期生)を限定15人で募集。2期生からは50人に拡大する。就職前の大学生やキャリアアップを目指す社会人エンジニアが受講する予定だ。
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