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日本のモノづくり技術を世界に発信、ジャパンパビリオンの取り組みハノーバーメッセ2019(1/2 ページ)

日本能率協会(JMA)とロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)はハノーバーメッセ2019(2019年4月1〜5日、ドイツ・ハノーバーメッセ)において、共同ブースを出展し、ジャパンパビリオンを設置した。ジャパンパビリオン内に出展した6社の動向を紹介する。

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 日本能率協会(JMA)とロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)はハノーバーメッセ2019(2019年4月1〜5日、ドイツ・ハノーバーメッセ)において、共同ブースを出展し、ジャパンパビリオンを設置した。ジャパンパビリオン内に出展した6社(団体)の動向を紹介する。

日本企業の技術力を世界に発信、顧客やパートナー獲得へ

 「ハノーバーメッセ」は出展企業6500社、来場者22万人以上という、世界最大規模の産業関連技術の見本市である。主力はオートメーションやデジタル生産システム、エネルギーシステムなどだが、多彩な産業技術が出展されることが特徴だ。2011年にハノーバーメッセにおいて「インダストリー4.0」のコンセプトが発表されたことから、インダストリー4.0※)の進捗確認の場としても注目を集めている。

※)関連記事:ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】

 JMAとRRIではこれらの場所で日本の活動を訴える重要性から、日本のデジタルモノづくりに向けた活動を紹介するブースを用意。日本が訴える「Society 5.0」および「Connected Industries」などのコンセプトの説明とともに、RRIを通じた国際標準化の取り組みなどを紹介した。

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ブース内でも注目を集めたRRIによる国際連携を示したパネル(クリックで拡大)出典:RRI

 また、2018年に引き続き、これらの共同ブース内に日本企業の出展を募ったジャパンパビリオンを用意。ハノーバーメッセ2019では、i Smart Technologies、アビームコンサルティング、Edgecrossコンソーシアム、京都機械工具、情報通信研究機構(NICT)、日本電機工業会(JEMA)の6社(団体)が出展した。

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ハノーバーメッセ2019において、JMAとRRIが共同出展し実現した「ジャパンパビリオン」(クリックで拡大)

リアルタイムでタイ工場の稼働情報を“見える化”したi Smart Technologies

 i Smart Technologiesは2018年に引き続き、ジャパンパビリオン内に出展。工場の稼働情報の簡単見える化ソリューションを紹介した。新たにウイングアーク1stとの協業によりBIダッシュボード「MotionBoard」との連携ソリューションなども披露した。

 i Smart Technologiesの簡単に見える化ソリューションは、同社の母体である自動車部品メーカーである旭鉄工での社内実践によって生まれたことから、中小製造業でも導入可能な簡単さや手軽さ、価格帯などが魅力で、既に100社、600ライン以上で導入が進んでいる。「とにかくまず見える化」という場合にはi Smart Technologiesのソリューションは優れているが、データが集まってくれば、より高度な分析や表示などが必要になるケースもある。そこで、この領域ではウイングアーク1stの「MotionBoard」と連携し、ユーザーのレベルに合わせた提案が行えるようにしたという。

 ハノーバーメッセ2019では、会場でタイの工場と結び、機器の稼働情報や映像などを実際に見えるようにし、注目を集めたという。i Smart Technologies 執行役員 COOの黒川龍二氏は「見える化についてのニーズはグローバルでも共通で、海外企業や日本からの来場者などにも関心を持って見てもらえている」と手応えについて語っている。

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ウイングアーク1stの「MotionBoard」との連携を披露。タイ工場のリアルタイムでの映像を表示する機能も紹介(クリックで拡大)

データドリブンでのモノづくりの価値を訴求したアビームコンサルティング

 アビームコンサルティングもジャパンパビリオンへは2018年に引き続いて2年連続の出展となる。中心となって訴えたのは、品質メカニズム解析ソリューションである。同ソリューションは試作品や量産品前の試験データを収集してデータドリブンでの議論の土台を作るもの。高品質な製品の製造と、設計、開発におけるリードタイム短縮の両立を訴えた。

 欧州およびグローバルでの展開においては、ユーザー企業やパートナー企業それぞれへの提案を進める方針だが「欧州のシステムインテグレーターなどからも高い関心を得ることができた」とアビームコンサルティング シニアスペシャリストの松元崇氏は、ハノーバーメッセ2019の手応えについて語っていた。

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現場情報なども含めデータを収集することで品質改善の土台を作るデータドリブンエンジニアリングを訴求(クリックで拡大)

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