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ミスミの部品カタログがデジタル化しまくっていて、もう単純にカタログとかいえない域DMS2019(2/2 ページ)

ミスミは「第30回 設計・製造ソリューション展(DMS2019)」(2019年2月6日〜8日、東京ビッグサイト)に出展し、同社が提供するサービス「RAPiD Design」および「meviy(メヴィー)」を展示して紹介。近々解禁予定であるmeviyの新サービスも披露した。

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meviyのサービスについて

 金型部品のサービスは、ピン類や断熱板、スライドユニットといった金型向けの部品においてカスタム発注ができる。3Dデータをアップロードし、材質と表面処理、公差等級を設定すると、自動で見積もりを算出する。算出した見積もりはブラウザ上で、公差、材質、数量などの条件を切り替えながら計算しなおしができる。カスタムされた部品であっても固有の「ミスミの部品」として自動的に採番するので、社内で加工品として採番する必要がなく、発注のために図面を用意する必要もなくなる。発注から出荷までは3〜7日を標準としている。

 ラピッドプロトタイピングについては1個から注文できる。金属や樹脂のさまざまな機械材料に切削加工(マシニングおよび旋盤)で対応する。見積回答は平均で2時間、出荷までは最短1日、標準で3日としている。見積もりは24時間、何度でも無料で対応している。


meviyによる板金部品の手配デモ 

 新たに加わった板金部品のサービスは、標準の板金部品で対応できない特殊形状に対応する。見積もり算出は金型部品と同様に自動で、数十秒程度で表示される。見積もり条件を変えながらの自動計算にも対応する。自由度の高い形状やさまざまな穴形状に対応し、曲げ数の制限はないという。対応できる複雑さにはもちろん限界があるが、以下の写真程度の複雑さであればまず問題ないということだ。


この程度ならまず対応可能

 板金部品のサービスでは、加工条件や限界、金型干渉などについても見積もり算出と同時に画像と併せて表示する。SPCCやSUS、A5052といった一般的な板金材料と合わせ、塗装やクロメート、アルマイトなどの表面処理も選択できる。発注から出荷までは3〜7日を標準としている。

 今後加わる切削プレートのサービスは、金型部品と同様に、カスタム品であってもミスミの部品として自動採番する仕組みだ。加工に支障がある薄肉部などは発注事前に知らせてくれる。発注後に作れないことが判明するといったことは起こらない。従来は標準品に取付穴などを追加工して対応していたものも、発注時からカスタム仕様に対応できるようになる。発注から出荷までは6〜11日を標準としている。


meviyによる切削プレートの手配デモ 

2次元図面も自動で生成

 3Dデータをアップロードして自動見積もりし、発注する仕組みは世の中にすでにいくつか存在する。meviyの特色としては、2次元図面の自動生成に対応していることが挙げられる。

 meviyで読み込んだ3Dデータは2次元図面に自動展開してくれる。単に三面図に展開するだけではなく、寸法も見やすく自動レイアウトされる。例えば、従来のプロセスでは板金1枚にいくつか穴が開いただけの部品を発注するために図面を描かなければならない場合、meviyを利用していても検品の際に図面を用意する場合などがあるが、そのような雑多な作業を減らすことも可能だ。「ミッドレンジの3D CADも頑張ってカスタムをすれば同様な自動生成ができるが、結構面倒な設定になるし、限界もある」(ミスミ担当者)。


板金部品での図面生成の例

切削プレートでの図面生成の例

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