ソラコムが新機能を発表、顧客のIoTソリューションのサブスクリプション販売も:製造業IoT(2/2 ページ)
ソラコムは2019年2月14日、東京都内で開催したエンジニア向けイベント「if-up 2019」に併せて、IoT(モノのインターネット)通信プラットフォーム「SORACOM」の新たな機能やサービスを発表した。
顧客のIoTソリューションの販売は「エコシステムへのフィードバック」
SORACOM LTE-M Button for Enterpriseは、2018年10月発売のLPWA(低消費電力広域)ネットワークの1つであるLTE-Mを用いたボタン型デバイス「SORACOM LTE-M Button powered by AWS」の企業向けバージョンだ。100個単位での大量導入が可能で、シール貼り付けによるカスタマイズも可能。1台当たりの価格は5980円で、利用料金はLTE-Mのプラン「plan-KM1」と、同ボタンからのデータ送信に用いるBeam、Funnel、Harvestの従量課金となる。
IoT SELECTION connected with SORACOMは、ソラコムと東京センチュリー、ビープラッツの3社協業による、IoTソリューションのeコマースサイトになる。サブスクリプション統合管理システムは、ビープラッツが開発した東京センチュリー独自ブランドのプラットフォーム「TCplats」がOEMで提供されている。
2019年3月末までにサービスを開始する予定。現在のところ、ビニールハウスの施設環境を見える化する「あぐりログ」、74カ国語対応の翻訳機「POCKETALK」、車両の位置や走行情報を見える化する「Cariot」、トイレの使用状況を電池、配線レスでモニタリングする「SWTICHSTRIKE Air」、屋外向けカメラソリューション「@Rec-cam」、POSアプリケーション「TG Smart Collection for POS」、キャッシュレスアプリケーション「TG Smart Collection for Payment」などのIoTソリューションの提供を予定している。また今後は、ソラコムのパートナープログラム「SORACOMパートナースペース」の認定パートナー104社からIoTソリューションが順次追加される見込みだという。
ソラコム 執行役員 プリンシパルエンジニアの片山暁雄氏は「ソラコムユーザー、パートナー、エンドユーザー、そしてソラコム自身から成るエコシステムの力は大きい。そのエコシステムにフィードバックする形になるのが、SORACOM LTE-M Button for Enterpriseであり、IoT SELECTION connected with SORACOMだ」と述べている。
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