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ソラコムのIoT向け回線サービスにKDDI版が登場、ドコモ版より基本料金が安い製造業IoT(1/2 ページ)

ソラコムは、KDDIの携帯電話通信網を利用するIoT向け回線サービス「SORACOM Air for セルラー plan-K(プランK)」を発表。ソラコムは2017年8月にKDDIの連結子会社となったが、プランKは両社の協業施策である「SORACOM with KDDI」の第2弾となる。

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 ソラコムは2018年5月9日、東京都内で会見を開き、KDDIの携帯電話通信網を利用するIoT(モノのインターネット)向け回線サービス「SORACOM Air for セルラー plan-K(以下、プランK)」について説明した。ソラコムは2017年8月にKDDIの連結子会社となったが※)、プランKは両社の協業施策である「SORACOM with KDDI」の第2弾となる。

※)関連記事:KDDIがソラコムを求め、ソラコムもKDDIを求めた

ソラコムの玉川憲氏(左)とKDDIの原田圭悟氏(右)
ソラコムの玉川憲氏(左)とKDDIの原田圭悟氏(右)。2人が持っているのは「プランK」のSIMカードだ

 両社は2016年10月、KDDIの携帯電話通信網とソラコムの携帯通信コアネットワーク「SORACOM vConnec Core」を組み合わせたIoT向け回線サービス「KDDI IoTコネクト Air」を発表している※)。今回のプランKは、ソラコムのKDDIグループ入りに併せて、KDDI IoTコネクト Airの名称を、IoT向け回線サービスとしてより広く知られているソラコム側のサービス名称「SORACOM Air for セルラー」のシリーズとして統一化した。なお、NTTドコモのMVNO(仮想移動体通信事業者)として提供してきた、従来のSORACOM Air for セルラーは「SORACOM Air for セルラー plan-D(以下、プランD)」となる。

※)関連記事:KDDIがソラコムとIoT向け回線サービスを共同開発、「引き合いは前年比3倍に」

「KDDI IoTコネクト Air」から名称を変更
「KDDI IoTコネクト Air」から名称を変更。ソラコム側のサービス名称に統一化した 出典:KDDI

 また、KDDI IoTコネクト Airでは、ソラコムが提供するオプションサービスの全てに対応できていなかった。プランKとして新たにリリースされることにより、プランDと同じく全てのオプションサービスを利用できるようになった。KDDI ビジネスIoT推進本部 ビジネスIoT企画部長の原田圭悟氏は「ソラコムのオプションサービスとの連携は顧客からも求められていたものだ。プランKとなることで、さまざまな機能を活用していただけるようになるだろう」と語る。

「プランK」となることでソラコムのオプションサービスに全て対応する
「プランK」となることでソラコムのオプションサービスに全て対応する(クリックで拡大) 出典:KDDI

 さらに、KDDI IoTコネクト Airは、KDDIが法人向けを中心に販売するサービスという位置付けであったのに対し、プランKは、引き続きKDDIが法人向けの販売を行うとともに、ソラコムからも販売することになった。実際に、ソラコムのWebコンソール画面から、SIMカードを1枚単位で購入できるようになっている。ただし、プランDがデータ通信専用SIMカードも提供しているのに対し、プランKではSMS付きのデータ通信のSIMカードのみを提供している。

KDDIだけでなくソラコムからも「プランK」は提供される
KDDIだけでなくソラコムからも「プランK」は提供される。つまり、ソラコムにKDDIが回線を提供するということになる(クリックで拡大) 出典:KDDI

 価格設定はKDDI IoTコネクト Airから変更はない。SIMカードの契約事務手数料が1500円、基本料金が1日当たり10円、データ通信料金が通信速度32kbpsの場合で1MB当たり上り0.2円/下り0.6円から。SMS通信量は送信が1回当たり3円からで、受信は無料だ。

 プランDのSMS付きデータ通信SIMカードは、契約事務手数料が1000円、基本料金が1日当たり15円となっている。プランKは、プランDと比べて契約事務手数料が高いものの、基本料金は安価に設定されている。

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