NECが協働ロボットのインテグレーターに、「匠」によるライン設計が違いを生む:協働ロボット(1/3 ページ)
NECは、玉川事業所(川崎市中原区)内にある「NEC DX Factory共創スペース」で会見を開き、次世代のモノづくりを具現化するコンセプト「NEC DX Factory」の展開を説明。併せて、生産ラインのスループット向上を支援する「ロボット導入トータルサポートパッケージ」の販売を開始すると発表した。
NECは2019年2月1日、玉川事業所(川崎市中原区)内にある「NEC DX Factory共創スペース」で会見を開き、次世代のモノづくりを具現化するコンセプト「NEC DX Factory」の展開を説明するとともに、生産ラインのスループット向上を支援する「ロボット導入トータルサポートパッケージ」の販売を開始すると発表した。
同社は2018年6月に打ち出したNEC DX Factoryは「デジタルトランスフォーメーションが変える“ものづくりの未来”」が大テーマとなっている※)。設計から製造、出荷、物流までの全てのプロセスにおいて全てのモノをデジタル化し、バーチャルでシミュレーションした後、フィジカルにフィードバック。人と協調しながら、ロボットや生産設備を自律制御して「ものづくりの革新」を実現する。NEC 執行役員の松下裕氏は「これまでも製造業ではIoT(モノのインターネット)活用が重視されてきたが、設備の一部からデータを取るだけにとどまっていることが多かった。NEC DX Factoryは、モノ、人、設備を含めた全てをバーチャル化して解析を行い、現実世界にフィードバックすることを重視している」と語る。
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会見の会場になったNEC DX Factory共創スペースは、顧客やパートナーとの共創、先進技術の検証に加え、NECグループのものづくり革新を図る場所にもなっている。「NECも製造業であり、共創スペースで得られた成果は、自社の製造現場へ展開し実践することが重要だ」(松下氏)。同スペースは、開設から約半年で100社近くが利用しているという。
NEC DX Factoryは、順次そのソリューションを拡充させている。2018年6月時点のソリューション数は11だったが、今回の会見の時点では18にまで増えている。共創スペースに設置しているコンセプトラインもバージョン4まで進化しているという。
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