“CASE”を計測技術でサポート、キーサイトが名古屋に新拠点:設計開発ツール
Keysight Technologiesの日本法人キーサイト・テクノロジーは2019年1月17日、東京都内で記者向けに説明会を開き、オートモーティブカスタマーセンターを愛知県名古屋市に開設したと発表した。専門のエンジニアが常駐する八王子や神戸の事業所と連携し、自動車メーカーやサプライヤーをサポートする。
Keysight Technologiesの日本法人キーサイト・テクノロジーは2019年1月17日、東京都内で記者向けに説明会を開き、オートモーティブカスタマーセンターを愛知県名古屋市に開設したと発表した。専門のエンジニアが常駐する八王子や神戸の事業所と連携し、自動車メーカーやサプライヤーをサポートする。自動車関連のカスタマーセンターとしては、ドイツのシュトゥットガルト、米国デトロイト、中国の上海に次いで設ける拠点となる。
Keysight Technologies(アジレント)は、Agilent Technologiesの電子計測事業が別会社として2014年に独立してスタートした。通信やデータセンター、エレクトロニクスを使った産業を重点領域とする。また、計測機器の販売だけでなく、さまざまなテスト環境をサービスとして提供することも注力している。
キーサイト・テクノロジー 社長であるチエ・ジュン氏は、「Keysight Technologiesが(アジレントの時代から)長年取り組んできたことが総合的に含まれているのが自動車だ」と、自動車業界のサポートを強化する理由を語った。自動車に関しては、Keysight Technologiesとして発足した当初から成長分野だと見込んでいた。
その中では、「電動化の進展に合わせたソリューションを構築することを戦略としてきた。自動車とエネルギー関連を分けるのではなく、1つのものとして捉えている」(Keysight TechnologiesでAutomotive and Energy Solutions事業部のバイスプレジデントを務めるSiegfried Gross氏)。自動車のコネクティビティに関しても同様に専門分野同士を連携させてサポートしていく。「自動車と5Gは別々のものとしてスタートしたが、今は融合している。電子制御の高度化、コネクティビティ、バッテリーと充電技術、サイバーセキュリティについてトータルソリューションで提供する」(チエ氏)。
Gross氏は、自動車業界に増えている課題について「さまざまな要素が同時進行であることが課題そのものだ。メカだけ、電気だけで十分だったのが、レーダー、高速処理、光通信、無線通信への対応などあらゆることが同時進行なので難しい。並行した複雑なチャレンジに貢献したい」と述べた。自動車関連の具体的なソリューションとしては、緊急通報システムのeCall、V2X、車載イーサネット、レーダー関連の製品をそろえる。オートモーティブカスタマーセンターでの顧客対応と並行して、新たなソリューション開発も進める。
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