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IoT製品の脆弱性リスクを最小限に抑えるプログラムを提供開始:IoTセキュリティ
トレンドマイクロは、IoT製品の開発段階で脆弱性リスクを最小限に抑えるプログラムを発表した。同社が運営する脆弱性発見コミュニティー「Zero Day Initiative」で提供する。
トレンドマイクロは2018年9月27日、開発段階において、IoT(モノのインターネット)製品の脆弱(ぜいじゃく)性リスクを最小限に抑えるプログラムを発表した。同社が運営する脆弱性発見コミュニティー「Zero Day Initiative(ZDI)」で提供する。
ZDIはこれまで13年間、脆弱性研究プログラムを通して、組織のセキュリティ強化をサポートしてきた。現在は、社内組織に加え、外部研究者で構成される報奨金プログラムなどを運営している。
ZDIの新プログラムを活用することでデバイスメーカーは、IoTに関する有益な調査に即座にアクセスし、IoTデバイスの脆弱性リスクを市場投入前に評価可能になる。また、セキュリティの専門家確保に苦心するデバイスメーカーは、脆弱性対応プロセスを開発する上で、社外のセキュリティ専門家の支援を得られるとしている。
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