AIとの会話で業務報告、タイムリーで確実な記録に貢献:製造ITニュース
東芝デジタルソリューションズは、東芝コミュニケーションAI(人工知能)「RECAIUS」の新サービスとして、スマートフォンでAIと会話することで業務報告ができる「RECAIUS 報告エージェント」の提供を開始した。
東芝デジタルソリューションズは2018年9月19日、東芝コミュニケーションAI(人工知能)「RECAIUS(リカイアス)」の新サービスとして、スマートフォンでAIと会話することで業務報告ができる「RECAIUS 報告エージェント」の提供を開始した。報告者は迅速な業務報告ができ、管理者は報告内容をタイムリーに確認できる。1ユーザー当たりの月額利用料は2400円(税別)だ。
同サービスは、同社の自然言語処理技術や音声対話技術を活用し、スマートフォンなどのモバイル端末でAIエージェントと会話することで業務報告ができるサービスだ。例えば、営業訪問後の隙間時間にAIエージェントに対して商談内容などを話すと、AIエージェントが自動で内容を分類してCRMの各項目にデータを登録。報告者が言い忘れた項目はAIエージェントが聞き出すため、報告漏れがなくなる。
また、一般のAIエージェントのシステムでは、AIとの対話シナリオを専門家が作成する必要があるが、同サービスではCRM情報と連携して対話シナリオを自動生成。管理者は報告してほしい項目を設定するだけで対話システムを作成でき、顧客企業自身で簡単にAIエージェントを作成、編集できる。さらに、CRMとしてSalesforceを利用し、データ連携アプリケーション「RECAIUSコネクト」を活用すれば、データ連携用の初期構築がいらず、導入日から利用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「モノ」から「コト」のビジネス変革を裏側から支える技術が活況、売上高2.5倍に
サブスクリプションビジネスのIT基盤を提供する米国Zuoraは、日本国内でのサブスクリプションビジネスの状況を紹介するとともに、新たにサブスクライバーの分析を行う「Zuora Insights」の提供開始を発表した。 - 人工知能は製造現場でどう役に立つのか
人間の知的活動を代替するといわれる人工知能が大きな注目を集めている。ただ、製造現場で「使える」人工知能は、一般的に言われているような大規模演算が必要なものではない。「使える人工知能」に向けていち早く実現へと踏み出しているファナックとPFNの取り組みを紹介する。 - 中小製造業のIT導入による労働生産性向上と見えてきた課題
中小企業の現状を示す「2018年版中小企業白書」が公開された。本連載では「中小製造業の生産性革命は、深刻化する人手不足の突破口になり得るか」をテーマとし、中小製造業の労働生産性向上に向けた取り組みを3回に分けて紹介する。第2回は中小製造業におけるIT利活用による労働生産性の向上について取り上げる。 - コスト削減や顧客満足度向上につながるソフトウェア自動更新ソリューション
ジェムアルトは、企業向けに迅速でタイムリーなソフトウェアアップデートを可能にするソリューション「Sentinel Up」を発表した。自動アップデートにより運用コストを削減し、顧客体験の向上に貢献する。 - IoTが生み出す深さ、製造業は顧客のビジネス全体を支援する時代へ
MONOistを含むITmediaの産業向け5メディアは、セミナー「MONOist IoT Forum大阪 IoTがもたらす製造業の革新 〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜」を開催。同セミナーのレポートを前後編に分けてお送りする。 - カメラを使わずレーダーで顧客動態を見える化、NECがサービス提供へ
NECは、「リテールテックJAPAN 2018」において、店舗における顧客動態をカメラを使わずにレーダーで見える化するサービスを紹介した。現在実証実験による顧客からの評価を受けており、2018年6月の発売を予定している。