3Dホログラム生成ソリューションを日本国内で提供開始:VRニュース
リアライズ・モバイル・コミュニケーションズは、8iと業務提携し、8iの3Dホログラム生成ソリューションを、日本国内で独占的に販売することに合意した。撮影した素材を瞬時にホログラムに合成する。
リアライズ・モバイル・コミュニケーションズは2018年8月22日、8iと業務提携し、8iの3Dホログラム(volumetric video)生成ソリューションを、日本国内で独占的に販売することに合意したと発表した。主な用途として、アパレル、観光、ライブ、教育、スポーツ観戦などを想定している。
今回販売を開始するホログラム生成ソリューションは、撮影した素材を瞬時にホログラムに合成する。複数台、複数アングルで撮影した映像を立体映像として合成、UnityまたはUnrealなどで再生し、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)領域で活用可能にした。
また、撮影機器や開発者向けツールを使って、容易にコンテンツを開発できる。独自の圧縮処理により、各種デバイスに適した解像度でファイルを再生し配信可能だ。
さらに、ヘッドセットデバイスに加え、AR技術「ARKit(iOS)」「ARCore(Android)」にも対応。ホログラムを活用したさまざまなアプリケーションをスマートフォンで簡単に作成できる。
提供サービスは4つ。1つ目は、オートキャリブレーションなどの自動調整システムを備えた撮影機器の販売だ。
2つ目はホログラム生成クラウドの提供。複数アングルで撮影された動画データをクラウド上で専用ホログラムファイルに合成し、Unityなどで利用可能な単一ファイルとして納品する。
3つ目は開発者向けツールの提供。UnityまたはUnreal向けのプラグインやiOS、Androidに対応したSDKを提供する。
4つ目は、ホログラム再生アプリケーションの開発。VRデバイス、スマートフォン、ブラウザに対応したホログラム再生アプリケーションを提供する。
国内では、ブライダルプロデュースなどを手がけるC&Cが国内初となるスタジオ設備を導入し、さまざまなホログラム撮影サービスを開始する。また、ファッションVRショッピングサービスを展開するPsychic VR Labが、VR空間制作配信プラットフォーム「STYLY」において、撮影したホログラムの取り込みと再生を可能にする予定だ。
関連記事
- 2022年までのAR/VR関連の市場予測を発表、71.6%の高い成長を予測
IDC Japanは、2022年までの世界のAR/VRのハードウェア、ソフトウェア、関連サービスの市場予測を発表した。AR/VR市場全体を消費者向け分野がけん引し、それに小売業、組立製造業、輸送・運輸業が続くと予測した。 - VRとAIを活用した実証実験を開始、建築デザイン業務を最適化
ディヴァースは、東日本電信電話が提供する施設「スマートイノベーションラボ」で、AIとVRを用いた実証実験を開始した。建築デザイン業務の最適化や、コンクリートなどのひび割れ検出・予測などによるインフラ点検の自動化を目指す。 - VRによる顧客行動分析サービス、ユーザーの動向を瞬時に把握
スペースリーは、360度VRによる営業マーケティング支援ツール「セールス VR」の提供を開始した。独自の遠隔同期機能を活用したVR顧客分析機能により、コンテンツ配信後のユーザーの動向を把握できるようにした。 - 大型農機の展示にARを活用したIHIアグリテック、アフターサービスでも提案
IHIアグリテックは、「第34回国際農業機械展in帯広(第34回国際農機展)」において、農業機械の設計開発に用いた3D CADデータを活用したAR展示を披露した。会場に搬入できなかった大型の農業機械をARを使って来場客に紹介するとともに、部品の内部構造をARで示すことによりアフターサービスなどに活用できるコンセプト提案も行った。 - Dell EMCパートナーを対象にした支援プログラムを開始
デルは、Dell EMCパートナーを対象にした支援プログラム「デル ワークステーション・エリートパートナープログラム」を発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.