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ソニーは通期業績を上方修正も、赤字続きのスマホ事業で画竜点睛を欠く製造マネジメントニュース(1/2 ページ)

ソニーが2018年度第1四半期決算について説明。全体としては前年同期を上回り、通期業績も上方修正するなど好調に推移している。しかし、スマートフォンを手掛けるモバイルコミュニケーション分野については、業績予想を下方修正するとともに、さらなる下方修正の可能性も示唆するなど厳しい状況が浮き彫りになった。

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 ソニーは2018年7月31日、東京都内で会見を開き、2018年度(2019年3月期)第1四半期決算について説明した。全体としては前年同期を上回っており、通期業績も2018年4月時点の予想から上方修正するなど好調に推移している。しかし、スマートフォンを手掛けるモバイルコミュニケーション分野については、業績予想を下方修正するとともに、さらなる下方修正の可能性も示唆するなど厳しい状況が浮き彫りになった。

 2018年度第1四半期の売上高は前年同期比5%増の1兆9536億円、営業利益は同24%増の1950億円、税引前利益は同110%増の3121億円、純利益は同180%増の2264億円となった。「プレイステーション 4」がハードウェア、ソフトウェアとも好調なゲーム&ネットワークサービス分野に加えて、想定よりも円安で推移した為替影響により、売上高と営業利益の増加を達成した。また、大幅増となった税引前利益と純利益は、1128億円を計上したSpotify株式の評価益と売却益を差し引いた後でも十分な増益を確保している。

ソニーの2018年度第1四半期連結業績
ソニーの2018年度第1四半期連結業績(クリックで拡大) 出典:ソニー

 通期業績予想は、ゲーム&ネットワークサービス分野を筆頭に、音楽分野、映画分野、イメージング・プロダクツ&ソリューション分野、半導体分野で見通しを上方修正。連結では、売上高が前回予想比3000億円増の8兆6000億円、営業利益が据え置きの6700億円、税引前利益が同250億円増の7600億円、純利益が同200億円増の5000億円を見込む。

2018年度の連結業績見通しセグメント別業績見通し 2018年度の連結業績見通し(左)とセグメント別業績見通し(右)(クリックで拡大) 出典:ソニー

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