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金属3Dプリンタは量産対応とともに「誰でも使える」を目指す、ソフトウェアも続々DMS2018(2/4 ページ)

東京ビッグサイトで「第29回 設計・製造ソリューション展(DMS2018)」が開催された。その中で金属3Dプリンタは海外を中心に10社以上の製品が並んだ。

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磨きにくい3Dプリント形状は電解研磨機で

 NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)のブースでは、EOS社の製品サンプルや乾式電解研磨機などを展示していた。EOS社の「EOS M 400-4」は、生産性を向上させた量産用大型装置。一辺当たりの造形サイズが最大400mmで、層厚のデフォルトは40μm。400Wのレーザー4台を搭載し、同社の標準機よりも高速化した。NDESでは積層造形に特有の設計の発想や課題解決に力を入れているという。提供材料の他に独自の材料を用いて取り組みたい場合は、パラメータ開発ソフトも提供している。

図4:EOSの金属積層造形装置で造形した住友精密工業による航空機降着装置の油圧回路(左)とイヤフォンメーカーfinalによる限定生産のイヤフォンのパーツ(右)

 NDESは乾式の電解研磨機「DLyte 100I」および研磨サンプルも展示していた。積層造形は複雑な形状を作ることができるが、その分磨きにくい箇所も多く出る。DLyte 100Iはエッジを丸めることがなく奥まった場所も研磨できるという。

図5:乾式電解研磨機「DLyte 100」(左)とその研磨サンプル(右)。左下のサンプルは研磨前の状態、上のサンプルが最も研磨した状態

粉末床方式と堆積方式を提案

 愛知産業のブースでは、SLM Solutions社(SLM社)の粉末床方式の製品やサンプルと同時に、堆積方式の製品も紹介していた。SLM社の「SLM 500HL」は、最大造形サイズが500×280×365mm、層厚は20から75μm。最大で700Wのレーザーを4台搭載できる。また、造形サイズが500×280×850mmの「SLM 800」の開発も終えているという。搭載レーザーは700Wのものが4台で、アルミの場合の造形速度は170cm3だという。

 愛知産業は堆積法の造形装置も紹介していた。Sciakyの「EBAM300」は、金属ワイヤを供給し、電子ビームで加熱する方式の積層造形装置。最大造形サイズは5.7×1.2×1.2m。オーストリアFroniusのアーク溶接方式でワイヤ供給の積層造形装置も紹介していた。ユーザーの目的に応じて適した手法を提案できるという。

図6:(左)SLM Solutions社のレーザー溶融式金属3Dプリンタ「SLM 280」(右)SLMの積層造形装置のサンプル

 同社は粉末のライフサイクル管理ソリューションもアピールしていた。粉末床方式では造形に使用されなかった粉末は再利用されるが、粉末の品質は造形品質に直結するため厳密な管理が重要になる。使用回数や粒度分布の管理・測定ソリューションなどを紹介していた(関連記事:愛知産業、金属粉末のライフサイクル管理システムをアピール)。

3DSは量産向けを紹介

 3D Systemsの最大サイズを造形できる「ProX DMP 320」は、造形サイズが275×275×420mm、造形厚は10〜100μm。同社の専用材料を用いる。表面精度が高いことが特徴。さらに量産対応製品として、一辺が500mmの造形ができる「ProX DMP Factory 500 Solution」を発表している。発売時期は未定だが、マルチレーザーを採用、モジュラー設計と組み合わせ、連結前提の装置となっており、バラツキのない製品を安定して製造する点に注力しているという。

図7:3D Systemsの金属3Dプリンタ「ProX DMP 200」(左)と造形サンプル(右)

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