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BLE端末のデータを広域通信網へ中継できるルーターを発表:製造業IoT
Braveridgeは、BLE端末のデータをLPWAやLTEなどの広域通信網へ中継できる「BLEルーター」シリーズを発表した。インターネット環境がない場所でも、BEL端末をIoT機器として活用できるようになる。
Braveridgeは2018年5月23日、BLE端末のデータをLPWAやLTEなどの広域通信網へ中継できる「BLEルーター」シリーズを発表した。価格は検討中で、一例として、LTE接続用の「BLE to LTEルーター」が2年間のSIM通信費込みで1万5000円から(月額契約不要)となっている。
BLE端末が取得したデータをBLEルーターが集約し、3GやLTE、Cat-M1/NB-IoTなどのLTE網、LoRa、SigfoxなどのLPWAを介してインターネットに接続する。これにより、インターネット環境がない場所でも、既存のBEL端末をIoT(モノのインターネット)機器として活用できるようになる。BLE端末は、最大20台まで接続が可能だ。
同社独自のファームウェアで制御するため、一般的なOSを使用する場合よりもハッキングや不正侵入が困難で、セキュリティ面でも優れている。
主な用途として、インターネット環境がない場所での高齢者や子どもの安否確認、火災検知、開閉探知、また牧場の管理などを想定している。
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