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「インダストリー4.0」は第3段階? ハノーバーメッセに見るフェーズの変化いまさら聞けない第4次産業革命(23)(3/4 ページ)

製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説していきます。第23回となる今回は「ハノーバーメッセ2018に見るインダストリー4.0のフェーズの変化」をテーマに、スマートファクトリー化における中心課題の変化について解説します。

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AIについては「データ収集」の次の技術と割り切り?

 ただ、現実的な形で全てがビジネス化できているかというとそうではありません。

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確かに「見える化」や「IoT基盤」「マスカスタマイゼーション」などの展示はかなり多かったですね。一方でAI(人工知能)についてはそんなに進んでいないように見えました。


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確かにAIについては「故障予知」や「予防保全」以外にはあまり使っている展示は見られなかったわね。


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AIについては日本の展示会の方がユニークな展示が多かったですね。


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確かにそうかもしれないわね。ドイツとしては「データ収集」や「データ分析」の後に来る技術と見ているように感じたわ。そういう順番付けもある意味では、徹底しているのがドイツらしいといえるかも。


 日本もドイツも経済環境は非常に似通っているといわれますが、日本は少子化と高齢化による労働人口減少がドイツ以上に深刻な状況となっています。その流れもあり、AIとロボットを活用した省力化や自動化に大きな関心が集まっており、AIについてもさまざまな活用方法が現実的な業務に当てはめた形で模索されています。これは日本の特殊な点であり、強みといえるかもしれません。

 一方でドイツはハノーバーメッセを見る限りでは、「故障予知」を除いて、それほど積極的にAIを製造現場の領域に投入しようとはしていないように見えました。まずはデータを収集する仕組みと基盤を作り、その後でデータ分析のさまざまな取り組みを進めていこうという流れに見えました。

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オムロンがハノーバーメッセで披露したAIコントローラーの実演デモ。AIに関する展示はハノーバーメッセではそれほど多くはなかった

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