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公差設計ツール「CETOL6σ」のNX版、国内販売を開始:CADニュース
サイバネットシステムは、Sigmetrixが開発、販売、サポートする3次元公差マネジメントツール「CETOL6σ」のNX版を販売する。完全日本語化されたインタフェースを実装している。
サイバネットシステムは2018年5月8日、グループ会社のSigmetrixが開発、販売、サポートする3次元公差マネジメントツール「CETOL6σ(シーイートール シックスシグマ)」のNX(3次元CAD:シーメンスPLMソフトウェア)版を発売すると発表した。設計部門、アセンブリー不良に課題を抱える生産技術部門などにおいて、問題の解決に貢献する。
CETOL6σは、複数の部品から構成される製品の開発時に、設計段階で適切な公差を検討・設定する公差マネジメント(設計)を行うことで、高い製品品質を確保する。設計初期段階から、測定対象に与える公差の影響度やバラツキの予測を明確にできる。
NX版のインタフェースとヘルプシステムは、同社が完全日本語化した。データ変換などをせずに、NXのネイティブデータを使用して解析できるため、すぐに公差解析を実施できる。
また、幾何公差と寸法公差の重複など公差情報に過不足がある場合は、設計データ上に「アドバイザー機能」を通じて過不足を表示する。
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