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「仕事よりプライベート優先」、JMAが新入社員意識調査キャリアニュース

日本能率協会(JMA)が「2018年度新入社員意識調査」を発表。今年の新入社員は、仕事や働くことに対してどのような意識を持っているのだろうか。

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 新入社員の約8割が「仕事よりもプライベート優先したい」――。

 日本能率協会(JMA)が2018年4月12日に発表した「2018年度新入社員意識調査」で、今年の新入社員が仕事や働くことに対してどのような意識を持っているかがアンケート結果から浮き彫りとなった。

 同調査はJMAが実施している新入社員向けセミナーの受講者を対象に行われたアンケートをまとめたもので、過去には2012年と2014年で実施。今回は4年ぶりの調査となるが、同じ内容の質問で4〜6年前と現在とで意識の違いが見て取れる。

 プライベートを優先したいか、仕事を優先したいかの質問では「プライベート」が 24.1%、「どちらかというとプライベート」が51.7%となり、仕事よりプライベートを優先したいとする新入社員が全体の約8割(75.8%)を占めた。この質問を過去2回の調査と比較すると、プライベートを優先したいと答えた比率は2014年が65.1%、2012年が61.9%となっており、4〜6年前と比べて「プライベートを優先したい」と考える層が増えていることが分かる。

仕事よりプライベートを優先したいとする新入社員が全体の約8割(75.8%)
仕事よりプライベートを優先したいとする新入社員が全体の約8割(75.8%)
日本能率協会KAIKA研究所所長の近田高志氏
日本能率協会KAIKA研究所所長の近田高志氏

 この結果について日本能率協会KAIKA研究所所長の近田高志氏は「仕事よりもプライベートなのか、という見方もあるが、働き方改革という視点で見ると仕事と生活をどう両立していくかは(JMAでも)取り組んでいることでもある。こういった価値観の変化は受け入れた上で、プライベートを充実するために仕事の効率をどう高めていくかに注力すべき」と分析する。

 また、実力・成果主義の職場と年功主義の職場、どちらを望むか聞いたところ「実力・成果主義」が19%、「どちらかというと実力・成果主義」が46%となり、実力・成果主義の職場を望む人は合計で65%と全体の6割を超えた。この質問の過去2回の調査では、2014年が56.4%、2012年が59.7%となっており、4〜6年前と比べて実力・成果主義志向がより高まっているのが分かる。

実力・成果主義の職場を望む人は合計で65%
実力・成果主義の職場を望む人は合計で65%

理想の上司は「部下の意見に傾聴してくれる人」

 “理想の上司像”にも変化が見られた。理想的だと思う上司や先輩について聞いた質問では、「部下の意見・要望を傾聴する上司・先輩」(33.5%)、「仕事について丁寧な指導をする上司・先輩」(33.2%)、「部下の意見・要望に対し、動いてくれる上司・先輩」(29%)がトップ3に挙げられた。

 過去2回の結果と比べてみると「部下の意見・要望を傾聴する上司・先輩」が5位(2012年)、3位(2014年)と順位を上げ、今回は1位(2018年)となっている。その一方で、「仕事について丁寧な指導をする」(1位→1位→2位)「言動が一致している」(2位→2位→5位)の順位が下がっている。

過去2回との結果比較
過去2回との結果比較

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