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2018年度の新入社員――場の空気を読み、出るくいになりたがらないのが特徴キャリアニュース

エン・ジャパンが「2018年度新入社員の特徴と育成ポイント」について発表。2018年度の新入社員は場の空気を慎重に読み、出るくいになりたがらず、安定したキャリアの形成と私生活を重んじることが明らかになった。

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 エン・ジャパンは2018年3月27日、「2018年度新入社員の特徴と育成ポイント」について発表した。

 同調査は、適性テスト「3Eテスト」導入企業の選考受検学生。そのうち、2015年度(2015年3月卒業予定)から500人、 2018年度(2018年3月卒業予定)から500人のサンプルを抽出した。

 2018年度の新入社員は、年代や属性の違う人と対面で話す機会が少なく、コミュニケーション手段はSNSが主流だ。そのため、気心が知れた仲間内での交流は得意だが、相手を知って関係性が築けるまでは自ら発信することが苦手なタイプが多い。

出るくいになりたがらず、場の空気を慎重に読むのが特徴

 「性格特性」は、2015年と比較して「協調性」がわずかに高いが、「主体性」と「外向性」が低下している。こうした3Eテストの結果から、出るくいになりたがらず、場の空気を慎重に読むタイプが、2018年度の新人の特徴として挙げられる。調和を保つことに長け、多くの社員が集まる研修や打ち合わせの場では円滑な進行を優先して、意思表示やリアクションを控えることが多いようだ。一方で、行動するには根拠が必要という思いから、多くの疑問を書き留め、後日問い合わせをするような人が多いことも特徴と言える。

 「仕事へのスタンス」は、2015年に比べ「安定指向」と「私生活重視」が上昇。逆に「行動性」「競争性」「野心性」「仕事の負荷量に対するストレス耐性」などが低下した。これらの結果から、安定したキャリアの形成を望むタイプが多いことがうかがえる。また、プライベート重視志向から、仕事への取り組みはほどほどという傾向がある。担当業務やミッションは実直にこなすが、膨大な業務量や重要な役割を任せられるとストレスに感じやすい。キャリアアップへの関心は薄いようだ。

 上司や指導役の社員は、新人のコンディションを把握する時間を作るよう、意識することが重要となる。新人の行動の変化を承認し、褒め続けることで、自分で行動を起こせるようになっていく。また、指示を出す際は、理不尽で曖昧なものは避け、具体的な目標を提示する。背景の説明をせずに、難易度の高い目標を次々と課すことも避けた方がいいようだ。

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(クリックで拡大) 出典:エン・ジャパン

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