ニュース
一人一人に合った快適な睡眠環境を共同開発、布団の西川とパナソニック:医療機器ニュース
パナソニックと西川産業は、快適な睡眠環境を提供することを目的とした睡眠関連サービスの共同開発を開始した。両社の知見と技術を集結し、現代人の多くが悩むといわれる睡眠問題の解決を目指す。
パナソニックは2018年3月1日、西川産業と共同で、睡眠関連サービスの開発を開始したと発表した。睡眠への悩みを多く持つ現代人の快適な睡眠環境のサポートを目的とする。
西川産業は、睡眠科学やライフサイエンスに基づいた寝具開発を行い、眠りに関する知見を多く持つ。パナソニックは、寝室環境において重要となる温度、湿度、照明、音響などの機器ネットワーク制御技術を保有している。今回、両社の知見と技術を組み合わせ、快適な睡眠環境を提供するサービスを開発する。
具体的には、日中の活動データや暮らしのデータ、睡眠データなどを解析することで、快眠アルゴリズムを開発し、実証実験を行う。これにより、一人一人に合った快適な眠りを促進する環境づくりを進め、良い睡眠によって日中のパフォーマンス向上や健康増進などを目指すという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 生物はなぜ眠るか、脳回路のクールダウンと記憶情報の整理のため
東京大学は、睡眠中に脳の回路がどのようにクールダウンされるのかを明らかにした。睡眠中に海馬から発生する脳波「SWR」がニューロン間のつながりを弱めて、海馬の神経回路をクールダウンし、記憶のキャパシティーを確保していた。 - 睡眠不足でも脳への刺激で記憶力を維持・向上できることを発見
理化学研究所は、睡眠不足でも、大脳新皮質を再活性化することで記憶力が向上することを発見した。学習直後のノンレム睡眠時におけるトップダウン入力が、記憶の定着に必要であることが分かった。 - 「睡眠は7〜8時間がよい」「中高年は眠りが浅い」、定説を活動量計で実証
フィットビット・ジャパンは、同社のリストバンドが浅い睡眠/深い睡眠/レム睡眠の各睡眠ステージの時間を正確に記録する能力を備えていることを確認し、7時間以上の睡眠が健康に良い影響を与えるという科学的理論を裏付けた。 - カルシウムイオンが睡眠と覚醒を制御する
東京大学は、神経細胞のコンピュータシミュレーションと動物実験を組み合わせることで、睡眠・覚醒の制御にカルシウムイオンが重要な役割を果たしていることを明らかにしたと発表した。 - 健康経営支援を目的とした睡眠改善ソリューションの共同開発を開始
パナソニック ソリューションテクノロジーとニューロスペースは、健康経営支援目的の睡眠改善ソリューションの共同開発を開始した。2017年4月に睡眠改善プログラムを基にしたeラーニングコンテンツを商品化する予定だ。