ニュース
緩曲面、緩斜面の仕上げ加工に適した刃先交換式レンズ工具を発売:FAニュース
三菱日立ツールは、異形工具シリーズ「GALLEA」の第6弾として、刃先交換式レンズ工具「GF3L形」を発売した。3枚刃のポジ刃形設計により、高能率な仕上げ加工が可能で、金型の緩曲面の仕上げ加工や緩斜面の加工に適している。
三菱日立ツールは2018年1月22日、バレル工具やレンズ工具などの異形工具シリーズ「GALLEA」の第6弾として、刃先交換式レンズ工具「GF3L形」を発売した。価格はモジュラーヘッドが4万2700円〜4万5300円、超硬インサートが1880円〜2800円となっている(いずれも税別)。
GF3L形は、最新のCAD/CAMを活用することで、GALLEAシリーズの特徴「加工するピッチを大きくすることで加工能率を大幅に向上する」が可能になる。また、3コーナーのインサートを採用し、経済性を向上している。
3枚刃のポジ刃形設計で高能率な仕上げ加工ができ、ユニークなインサート拘束面により、インサートクランプが強固になっている。コーティングは最新のTH3、PN2を使用し、さまざまな被削材に対して長寿命加工が可能だ。また、GF3L形とGP1LB形を合わせて使用すれば、より高能率に中仕上げから仕上げの加工ができる。
GF3L形は、モジュラーヘッドが全3アイテム、超硬インサートは全6アイテムを展開。金型の緩曲面の中仕上げや仕上げ加工、 金型構造部の勾配面(緩斜面)の加工、タービンブレード翼面の仕上げ加工に適している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。 - スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。 - 工作機械も4.0へ、シェフラーとDMG森精機が描く「マシンツール4.0」
ドイツのインダストリー4.0が大きな注目を集める中、工作機械にもIoTを積極的に活用する動きが出てきている。軸受部品を展開するシェフラーと、工作機械メーカーのDMG森精機は工作機械のインダストリー4.0対応を目指す「マシンツール4.0」プロジェクトを推進している。 - アップルVSサムスン訴訟を終わらせた日本の工作機械の力
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。最終回となる今回は、最終的な訴訟取り下げの遠因となった「新興国への技術移転」の問題と「なぜ米国で訴訟取り下げを行わなかったのか」という点について解説します。 - ファナックがIoT基盤の壮大な実演、JIMTOFで80社250台の工作機械を見える化
ファナックは「JIMTOF2016」において、同社が展開する工場用IoT基盤「FIELD system」の壮大な実演を行った。同システムによりJIMTOFに出展した機械メーカー80社、250台の工作機械をつなぎ、稼働状況の見える化を実現した。 - 動作経済の原則2:配置、設備・工具設計の原則
人・設備・モノのムダを見つけて改善する。製造業の原価低減に欠かせない3つの要素のムダを発見するために、インダストリアル・エンジニアリングにおける改善の技術を紹介していく。