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リターンライダー潜在層が飛び付くバイクは?:東京モーターショー 2017(4/5 ページ)
運転免許ベースで見るとバイクの潜在層は確実に存在する。バイクの運転免許を所有している最大ボリューム層――40〜50代の“リターンライダー潜在層”が思わず飛び付く魅力的なバイクを、東京モーターショー2017の出展から探ってみる。
新世代のZとNinja――カワサキ
往年の名車「Zシリーズ」を復活させたのが川崎重工業(カワサキ)だ。今回のモーターショーで世界初公開となった「Z900RS」は、900ccクラスの並列4気筒エンジンやティアドロップ型タンクなど、歴史的な名車「Z1」へのオマージュが込められたレトロスポーツに仕上がっている。
同社 常務取締役でモーターサイクル&エンジンカンパニープレジデントの太田和男氏は「往年のZシリーズは初代発売から40年以上たったいまでも、中古車市場では高値で売買されている。これは、Zブランドには性能だけでは説明しきれない魅力があることを証明するもの。五感で感じる『操る悦び』が丁寧に設計されてきたブランドであり、Z900RSでも(そこに)相当こだわった」と、新世代のZに自信を見せる。
このZとともにカワサキが誇るもう一つのバイクブランド「Ninja」では、世界初公開のニューモデルとして「Ninja400/250」がお披露目された。400と250はほぼ共通のボディを採用しているため、400の車両重量は168kgと現行モデル(209kg)よりも41kgも軽量化を果たしている。スポーツ感あふれるフルカウルのボディは、レーサーレプリカ全盛だった第2次バイクブーム世代の心を揺り動かすだろう。
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