BMD方式金属3Dプリンタ「Studioシステム」の国内販売を開始、複雑な形状にも対応:3Dプリンタニュース
アルテックは、米Desktop Metalと代理店契約を締結し、金属3Dプリンタ「Studioシステム」と専用の後処理装置、デバインダーステーション、焼結炉の国内販売を開始した。この3点で造形が完結できるため、初期投資の削減につながる。
アルテックは2017年11月、米Desktop Metalと代理店契約を締結し、金属3Dプリンタ「Studioシステム」と専用の後処理装置、デバインダーステーション、焼結炉の国内販売を開始した。この3点で造形が完結できるため、初期投資の削減につながる。
Studioシステムは、Desktop Metalが同年5月に発表したMIM(金属粉末射出成形法)技術を応用した金属3Dプリンタだ。BMD(Bound Metal Deposition)方式を採用し、金属とバインダーでできた棒状の材料を熱で溶融。ノズルを動かしながら吐出し、一層ずつ重ねて造形する。従来工法では造形が難しかった、複雑な形状のモデルも造形可能だ。
ビルドサイズは305×205×205mm、収縮後のサイズは255×170×170mm。専用ルームや特別な外部換気装置が不要で、オフィス環境でも利用できる。材料は「316L」や「Cu」など7種類を用意し、試作から小ロット生産まで対応する。
デバインダーステーションは、プリンタから取り出したモデルからバインダーを洗い流す装置だ。モデルに応じて液体に浸す時間を自動調整できる。その後、モデルを焼結炉で焼結する。焼結炉はヒーターでモデルの温度を上げ、焼結時のモデルの変形をコントロールすることで、設計どおりの金属モデルが仕上がる。モデルの形状や大きさ、使用する材料に応じて、焼結時の温度や時間は自動で調整する。
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