ニュース
高付加価値成形にも対応する新型電動式射出成形機を開発:FAニュース
東芝機械は、新型電動式射出成形機「EC-SXIII」シリーズを開発した。軽量化成形、多材・多色成形などの成形技術を最適化し、特殊成形など高付加価値成形にも対応する。
東芝機械は2017年10月20日、電動式射出成形機「EC」シリーズの最新機種として、高付加価値成形にも対応できる「EC-SXIII」シリーズを開発したと発表した。
EC-SXIIIシリーズでは、軽量化成形、多材・多色成形などの成形技術を最適化し、特殊成形など高付加価値成形にも対応する「モジュール化オプション」を充実させた。また、650t以上の大型機種で型開閉速度を向上させ、金型交換に要する時間を削減。段取り時間と生産サイクルの短縮を図った。オプションとして型締力UP仕様を用意し、ワンサイズ下の機械でも同等の成形が行える。
周辺機器との接続機能も強化し、射出成形機から機能の一元設定と監視を可能にした。成形条件と周辺機器設定を一括管理することで、設定ミスを防止し、省人化に寄与する。
さらに、EC-SXIIIシリーズ向けに新型コントローラー「INJECTVISOR-V70」を開発。19インチの「抵抗膜式タッチパネル」を採用した上下2画面構成により、メニューの視認性が向上した他、条件設定が容易になった。金型交換が多い生産現場の自動化に対応するため、「PRODUCTROL」機能を搭載。生産スケジュールと工程間の段取りを自在に設定できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 射出成形機にAI搭載、ファナックが深層学習技術で予防保全
ファナックとPreferred Networksは「国際プラスチックフェア2017」で、AI技術を搭載し予防保全を実現する射出成形機を披露した。 - スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。 - いまさら聞けない EtherCAT入門
産業用オープンネットワーク「EtherCAT(イーサキャット)」をご存じだろうか。工場などの産業用オートメーションにおいて、フィールドネットワークのオープン化が進む中、なぜEtherCATの存在感が増しているのか。誕生背景やメカニズム、活用シーンなどを詳しく解説し、その秘密に迫る。 - 工作機械も4.0へ、シェフラーとDMG森精機が描く「マシンツール4.0」
ドイツのインダストリー4.0が大きな注目を集める中、工作機械にもIoTを積極的に活用する動きが出てきている。軸受部品を展開するシェフラーと、工作機械メーカーのDMG森精機は工作機械のインダストリー4.0対応を目指す「マシンツール4.0」プロジェクトを推進している。 - アップルVSサムスン訴訟を終わらせた日本の工作機械の力
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。最終回となる今回は、最終的な訴訟取り下げの遠因となった「新興国への技術移転」の問題と「なぜ米国で訴訟取り下げを行わなかったのか」という点について解説します。 - ファナックがIoT基盤の壮大な実演、JIMTOFで80社250台の工作機械を見える化
ファナックは「JIMTOF2016」において、同社が展開する工場用IoT基盤「FIELD system」の壮大な実演を行った。同システムによりJIMTOFに出展した機械メーカー80社、250台の工作機械をつなぎ、稼働状況の見える化を実現した。