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公差解析業務支援で協業、立ち上げ期間短縮と定着化を支援:CADニュース
サイバネットシステムは、富士通アドバンステクノロジと協業し、公差解析業務の支援サービスを開始した。立ち上げ期間の短縮や公差解析の設計プロセスを定着化させる技術、ノウハウを活用し、環境や要望に沿ったサービスをユーザーに提供する。
サイバネットシステムは2017年10月、富士通アドバンステクノロジと公差解析業務支援での協業を開始した。
富士通アドバンステクノロジは、3次元公差マネジメントツール「CETOL 6σ(シーイートールシックスシグマ)」を活用し、解析サポートや教育を通じて富士通グループ各社に公差解析技術を提供している。同ツールは、公差マネジメント(設計)をCAD画面作成段階で実施して製品品質を確保するもので、2015年度には設計段階の公差解析適用率を89%に高めた。公差を起因とする組み立て不具合発生件数の大幅削減に成功した。
こうした運用実践から得られた公差解析適用技術や定着化のノウハウは、公差解析業務の初期の立ち上げ期間を短縮し、公差解析の設計プロセスの定着化にも高い効果が期待できる。
今回の協業によりサイバネットシステムは、公差解析ツール立ち上げ支援におけるエンジニアリングサービスとして、富士通アドバンステクノロジの技術やノウハウを活用。これまでツールの定着化をうまく進められなかったユーザーに対し、環境や要望に沿ったサービスを提供する。
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