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CEATEC 2017ロボットレポート(後編)――双腕ロボットが大活躍CEATEC 2017(2/3 ページ)

CPS/IoTの総合展示会となった「CEATEC JAPAN 2017」では、数多くのロボットが展示されていた。後編では、大学や研究機関、通信キャリア、おもちゃメーカーなどのロボット関連のブース展示の様子を紹介する。

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テレイグジスタンスは「5G通信が必要」

 KDDI(au)のブースには、テレイグジスタンスシステム「TELESAR V」が展示されていた。このシステムは、東京大学名誉教授の舘すすむ(実際の漢字は日へんに章)氏が開発し、2012年に発表したもの。映像、音声、触感を伝えることで、遠隔地にあるアバターロボットを、まるでその場にいるような感覚で操作することができる。

「TELESAR V」のアバターロボット
「TELESAR V」のアバターロボット(クリックで拡大)

 「なぜこれがKDDIブースに?」と疑問に思うかもしれないが、KDDIは2017年、ベンチャーファンドを通じて、舘氏が会長を務める大学発ベンチャーのTelexistenceに出資している。同社はTELESAR Vの技術をベースに、テレイグジスタンスシステムの製品化を進めているところで、最初の製品は2019年に登場する予定だという。

 テレイグジスタンスにとって、通信技術は生命線ともいえる。期待される応用分野の1つとして遠隔医療があるが、「今の4G通信だと遅延が大きく、場合によっては致命的な影響が出る。遅延を1桁小さくするためには5G通信が必要」(ブース説明員)とのこと。

 またテレイグジスタンスのシンプル版といえる「TORSO」も出展されていた。ロボットの自由度は6と少なく、カメラの向きや位置を動かす機能しかないが、遠隔会議などの用途ではこれで十分。テレビ電話よりも大きな存在感を得られるのがメリットだという。なお、このTORSOについては製品化は未定。

テレイグジスタンス「TORSO」のデモ。HMDに合わせてカメラが動く(クリックで再生)

“AIモルダー”と“AIスカリー”が対話

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のブースでは、さまざまな研究開発プロジェクトが紹介されていたのだが、興味深かったのが「あらゆるモノを知能化! Makers向けAI搭載プラットフォーム」の展示。米国の人気ドラマ「X-ファイル」の会話データを学習させた“AIモルダー”と“AIスカリー”を対話させるというデモを行っていた。

活用例として紹介されていた、AIモルダー(左)とAIスカリー(右)の会話デモ(クリックで再生)

 このプロジェクトでは、AI技術をもっといろんな人に使ってもらって、新しい価値を創造することを狙っているという。そこで目を付けたのが、個人で草の根的にモノづくり活動を行っている“Maker”だ。具体的には、FPGAベースの「AIアクセラレータ」を開発しており、2018年3月ごろに3000円くらいで発売する予定とのことだ。

マイコンカーに「AIアクセラレータ」を搭載した例
マイコンカーに「AIアクセラレータ」を搭載した例。自分で学習して、衝突せずに走れるようになる(クリックで拡大)

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