メルセデスは次世代自動車でも優位性を確立する:東京モーターショー 2017(1/2 ページ)
Daimlerが東京モーターショーで次世代自動車のフルラインアップを用意。コンパクトなEVシティーカーから同社史上最もパワフルな“公道走行可能なF1マシン”まで揃える理由は「将来性ある分野で優位性を確立することを真剣に目指している」からだ。
Daimler(ダイムラー)は2017年10月25日、「第45回東京モーターショー 2017」(プレスデー:10月25〜26日、一般公開日:10月28日〜11月5日)のプレスブリーフィングで、同社EVブランドEQの最新コンセプトモデル「コンセプトEQA」、燃料電池車「GLC F-CELL」、ハイブリッドスーパースポーツ「Mercedes-AMG Project ONE」、EQブランドのsmart版「smart vision EQ fortwo」などアジアプレミアのモデルを紹介した。これらは先月(2017年9月)開催のフランクフルトモーターショー2017で世界初公開したモデルだ。
メルセデスの販売は今年も好調だ。2017年(1〜9月)の世界販売台数は170万台を超え、前年同期に比べて約12%の増加。9月には単月販売台数として55カ月連続で過去最高となるなど、販売記録更新を続けている。
Daimler取締役でメルセデス・ベンツ・カーズの営業/マーケティング統括を務めるブリッタ・ゼーガー氏は「記録更新には日本のメルセデス・ベンツ正規販売店も大きな役割を果たしている。日本では、2013年から4年連続で過去最高を記録。今年9月末までの累計販売台数も5万台以上で、これは同期間として過去最高の実績。日本におけるプレミアムブランド販売台数No.1のポジションを維持している」と語る。
その日本で開催される今回のモーターショーには、コンパクトなEVシティーカーから同社史上最もパワフルな“公道走行可能なF1マシン”まで、次世代自動車のフルラインアップを用意してきた。その理由は「メルセデスでは将来性あるこうした多くの分野において、優位性を確立することを真剣に目指している」(ゼーガー氏)からだ。そしてそれを実現するための柱となる長期戦略が「CASE(コネクト:Connect、自動運転:Autonomous driving、シェア&サービス:Shared&Services、電気自動車:Electric)」であるとゼーガー氏は説明する。
「4つの柱の組み合わせは単に4つを足し合わせたものを上回る。直感的に操作でき、かつ持続可能なまったく新しい次元のモビリティを、お客さまにお届けできるようになる」(ゼーガー氏)。
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