「ヘルシオ」が食をIoT化、宅配の食材を並べてボタン1つでプロの味に:製造業IoT(1/2 ページ)
シャープは調理家電「ヘルシオ」専用の料理キット宅配サービス「ヘルシオデリ」を開始すると発表した。2020年には、カット野菜や食材の宅配、配食などを含めた国内食サービス市場2000億円のうち10%に当たる200億円の売上高を目指す。
シャープは2017年9月26日、東京都内で会見を開き、ウオーターオーブン「ヘルシオ」と水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」(以下、併せてヘルシオ)専用の料理キット宅配サービス「ヘルシオデリ」を同年10月19日に開始すると発表した。第1弾として、有名レストランのメニューを週末に楽しむ“プレミアム”な料理キット宅配サービスを、1メニュー(2〜3人前)当たり3800円(税別、送料込み)で販売する(北海道、四国、九州は送料として別途300円(税別)必要)。2020年には、カット野菜や食材の宅配、配食などを含めた国内食サービス市場2000億円のうち10%に当たる200億円の売上高を目指す。
シャープ 専務執行役員 スマートホームグループ長 兼 IoT通信事業本部長の長谷川祥典氏は「新生シャープは人に寄り添うIoT(モノのインターネット)として『AIoT』を推進している。ヘルシオもAIoT家電となっており、キッチン向けのクラウドサービス『COCORO KITCHEN』は好評だ。今回のヘルシオデリは、AIoT家電であるヘルシオの価値をさらに生かす事業として企画した」と語る。
シャープがヘルシオデリのターゲット市場とするのは、約2兆円の食品宅配市場のうち急速に成長している、下ごしらえした食材や調味料などを届ける食サービス市場だ。この食サービス市場に参入するため、飲食店検索サイトを展開するぐるなび、食材の加工販売を手掛けるタイヘイと協業。「新しい食サービスのエコシステムを提案していく」(長谷川氏)という。
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