AIやAR、VRなどを搭載したスマートデバイス5機種を発表:VRニュース
レノボは、AIやAR、VRを実装したARヘッドセットやタブレットなど、5種類のスマートデバイスを発表した。さまざまな使い方が可能なこれらのデバイスにより、利用者は自分の好みに合ったコンピューティング体験ができる。
レノボは2017年8月31日、AI(人工知能)やAR(拡張現実)、VR(仮想現実)を実装したARヘッドセットやタブレットなどのスマートデバイスを発表した。「ミラージュARヘッドセット」「Explorer Mixed Realityヘッドセット」「Moto X4 スマートフォン」「Tab 4 Home Assistant」「Yoga 920 コンバーチブル」の5種で、自分の好みに合ったコンピューティング体験ができる。
ミラージュARヘッドセットについては、同セットを用いたコンテンツ「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」を公開した。LenovoミラージュARヘッドセット、作品中のライトセーバーを模したコントローラー、トラッキング・ビーコンがセットになっている。専用アプリケーションをスマートフォンにダウンロードし、ミラージュARヘッドセットのトレイに挿入すれば、映画「スター・ウォーズ」の世界が体験できる。
Explorerヘッドセットは、PC接続後、簡単なセットアップですぐに使用できる。インターネットやテレビの閲覧、VRゲーム、仮想ツアーなどで活用が可能だ。
スマートフォンMoto X4は、ランドマーク検出機能を実装したカメラを搭載。AR機能で自撮り写真にアクセントを付加したり、写真や動画にアニメーションを重ねることができる。また、Amazonの音声アシスタント機能「Amazon Alexa」を搭載。「ハロー Moto X」と呼びかければ、ロックを解除しなくてもAmazon Alexaをさまざまなシーンで利用できる。
タブレットにもAmazon Alexaを搭載した。ニュースや天気予報、予定をチェックする際、声を出して話しかければ、知りたい情報がディスプレイに表示される。また、Tab 4シリーズ用のスマートスピーカー「Home Assistantパック」を導入することで、2基のマイクロフォンによる遠方界音声検出機能などが備わる。このスピーカーを中心とする半径3m以内のどの方向からでも、声で検索したり、検索結果の音声を聞いたりできるようになる。
Yoga 920 コンバーチブルは、スマートペン機能、離れた場所からの音声認識、MR(複合現実)オプション、Windows Helloベースの生体認証セキュリティなどを備える。Windows Inkに適したLenovo Active Pen 2がオプションとして用意され、4096段階のペン感度で描画やメモを取ることができる。音声認識技術として、Microsoft Cortanaを実装。音楽の再生や交通状況のチェック、ショートメールの送信などを話しかけるだけで実行できる。CortanaがAIで学習を続けるため、Yoga 920は利用時間の経過と共に能力が向上する。
他に、PC関連デバイスも発表された。12インチの「Yoga 720」は、コンパクトながら指紋リーダーやCortanaを装備する。「Miix 520」デタッチャブルは、Lenovoのデジタルペン、3Dイメージング用WorldViewカメラ(別売)を使用し、モバイル環境でコンテンツを作成可能だ。4K解像度に対応したモニター「ThinkVision P27u-10」は、応答速度が速く、USB Type-Cケーブル1本だけで画像出力/USBデータ転送/ノートブック本体への給電機能に対応する。
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