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流体解析の技術支援サービスに対応した解析ソフトウェア:CAEニュース
ヴァイナスは、同社が取り扱う解析ソフトウェア「HELYX」が、海洋研究開発機構の技術支援サービス「風と流れのプラットフォーム」に対応したと発表した。スーパーコンピュータの最適化計算や大規模CFD計算の時間/コスト削減が可能になる。
ヴァイナスは2017年7月11日、同社が取り扱う解析ソフトウェア「HELYX」が、海洋研究開発機構の技術支援サービス「風と流れのプラットフォーム」に対応したと発表した。
風と流れのプラットフォームは、海洋研究開発機構の地球情報基盤センターが進める技術支援サービス。流体科学技術イノベーションを促進し、産業競争力の強化や研究開発投資効果の向上を目指す。海洋研究開発機構をはじめ、大学など5つの機関で形成され、民間企業や大学が単独で保有することが困難なスーパーコンピュータ(デジタル風洞)と風洞試験設備(アナログ風洞)を提供する。
HELYXは、オープンソースプログラム「OpenFOAM」の機能強化版で、ジョブの同時実行数や並列数に対する制限がないため、風と流れのプラットフォームのスーパーコンピュータ、SGI製の「UV2000」を用いた最適化計算や大規模CFD計算の時間短縮とコスト削減が可能になる。また、稼働中の高品質メッシュジェネレータ「Pointwise」、インテリジェント・ポストプロセッサ「FieldView」とHELYXが連携することで、大規模流体のモデル作成/解析/結果評価をシームレスに実行できる。
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