CAD面自動修復/CADデータ変換ツールの最新バージョンを発売:CAEニュース
ヴァイナスは、CAEのためのCAD面自動修復/CADデータ変換ツール「TransMagic」の最新バージョン「R12」を日本国内で販売開始した。
ヴァイナスは2016年7月5日、米TransMagicが開発した、CAEのためのCAD面自動修復/CADデータ変換ツール「TransMagic(トランスマジック)」の最新バージョン「R12」を日本国内で販売開始した。
TransMagicは、日本の自動車部品メーカーや重工業、精密機械、電機など、幅広い業界で導入実績を持つ3次元CADデータの変換/修復ツールだ。新バージョンでは、全てのコア製品(EXPERT/PRO/SUPERVIEW)と、MagicBatchを除くオプション製品(MagicHeal/MagicCheck)が、永久ライセンス方式/年間サブスクリプション方式で購入可能で、予算に合わせて導入できる。
また、新たにアセンブリ管理とブラウザ機能を強化した。ドラッグ&ドロップによるコンポーネントのアセンブリ/サブアセンブリへの追加/削除や、形状データからのコンポーネント作成、サブアセンブリ作成、構成順序の変更などが可能になった。任意のアセンブリ表示ビューをビューブラウザに保存し、デザインレビューや報告書作成などで利用することもできる。
さらに、FEAや3Dプリンタ、ゲーム開発などで使用する3Dポリゴンモデルのポリゴン数をスライド操作で削減するポリゴン数削減機能を追加している。ポリゴンのデータ密度やファセットの解像度を指定し、変更できるなど、3Dプリンタ対応も強化した。
対応プラットフォームには、新たにWindows10を追加。CATIA V4/V5/V6、Siemense NX10、Creo 3.0、SolidEdge ST8、Solidworks 2016、Inventor 2016、JT 10.0、Parasolid 28.0など、主要3D-CADの最新フォーマットにも対応している。
価格は、主要な3D CADを全てサポートする最上位パッケージ「EXPERT」の永久ライセンスが120万円(税別、初年度保守料金を含む)。同社では、初年度で40ライセンスの販売を見込んでいるという。
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