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タダでソフト開発の生産性と品質を上げる方法(7):高機能な単体テストツール「GoogleTest」を使いこなす(その2)山浦恒央の“くみこみ”な話(97)(3/3 ページ)

「タダでソフト開発の生産性と品質を上げる方法」の第7回。グーグル(Google)製の単体テストフレームワーク「GoogleTest」の高度な機能のうち、今回は「パスカバレッジ」を取り上げます。

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3.終わりに

 今回は、高機能なGoogleTestの一部を説明しました。この機能は、GoogleTest特有のものではなく、C/C++以外のxUnit系ツールにも存在します。自身が使用する言語のxUnit系ツールを確認してください。ツールを活用することで(しかも無料で)、日頃の作業が少しでも楽になれば幸いです。

 テストで特に面倒なのが、ソースコードのパス網羅で、これをツールなしに実施する(例えば、ソースコードを紙に印刷し、実行箇所をラインマーカーで着色する)のは、非常に勇気のある行動です(決して、褒めてはいませんので勘違いしてはなりません)。必ず、ツールを使いましょう。その場合、簡単で強力なツールを今回、紹介しました。「食わず嫌い」ではなく、まずは1回使ってから、嫌いになってください。

 GoogleTestには今回説明できなかった機能がたくさんあります。GoogleTestのサンプルファイルなどを調べてより知識が深まるでしょう。



 次回は、動的解析ツールの「Valgrind」を取り上げます。

【 筆者紹介 】
山浦 恒央(やまうら つねお)

東海大学 大学院 組込み技術研究科 非常勤講師(工学博士)


1977年、日立ソフトウェアエンジニアリングに入社、2006年より、東海大学情報理工学部ソフトウェア開発工学科助教授、2007年より、同大学大学院組込み技術研究科准教授、2016年より非常勤講師。

主な著書・訳書は、「Advances in Computers」 (Academic Press社、共著)、「ピープルウエア 第2版」「ソフトウェアテスト技法」「実践的プログラムテスト入門」「デスマーチ 第2版」「ソフトウエア開発プロフェッショナル」(以上、日経BP社、共訳)、「ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ」「初めて学ぶソフトウエアメトリクス」(以上、日経BP社、翻訳)。


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