ホンダセンシングが「フィット」にも、ハイブリッドモデルは207万円から:エコカー技術(2/2 ページ)
ホンダはコンパクトカー「フィット」の一部改良を実施した。新たに、運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を採用。デザインや燃費性能、装備も見直した。
デザイン変更を施したのは前後バンパーで、低重心でワイドな外観に仕上げた。上級グレードには、張り出し感のある専用のバンパーや、大型テールゲートスポイラー、サイドシルガーニッシュを採用してスポーティーな印象を強調する。
ヘッドランプには、インラインタイプのLEDを採用。ライン状のポジションランプとの組み合わせにより、シャープで先進的な印象を目指した。
乗り心地や走りも改善
乗り心地や走りも向上させた。フロントウィンドウは遮音機能付きのガラスを採用して静粛性を向上。ボディー剛性の強化やサスペンションダンパーの減衰特性の最適化により、上質な乗り心地を実現したという。
パワートレインは、ガソリンエンジンモデルが排気量1.3lのアトキンソンサイクルDOHC i-VTECエンジンと同1.5lの直噴DOHC i-VTECエンジン、ハイブリッドモデルが「SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド) i-DCD」となっている。JC08モード燃費はハイブリッドモデルで37.2km/l、排気量1.3lのガソリンエンジンが24.6km/l、同1.5lのガソリンエンジンが22.2km/lを達成。2013年の全面改良時のJC08モード燃費は、ハイブリッドモデルが36.4km/l、排気量1.3lのガソリンエンジンが26.0km/l、同1.5lのガソリンエンジンが21.8km/lだった。
それぞれの特性を生かしてチューニングを実施、フロントピラーやフロントバンパースポイラーの形状を最適化するなど、燃費性能を改善している。新型フィットは全モデルのエンジンに共通してカムシャフトの軽量化を図り、ノッキングを抑制するためにブロック軸間にスリットを入れた。また、ピストンやチェーンの摺動部のフリクションを低減しているのも共通だ。
関連記事
- 開設後3カ月の真新しいテストコースで、ホンダセンシングの実力を試す
ホンダが2016年4月に先進安全技術の開発のために新設した「栃木プルービンググラウンドさくら」。真新しいテストコースでホンダセンシングの実力を試した筆者のレポートをお送りする。 - ホンダが倒れない二輪車を開発中、可変のキャスター角とステアリング制御で自立
ホンダは、民生機器テクノロジーの展示会「CES 2017」において、二輪車を転倒させないアシスト技術「Honda Riding Assist」の実験車両を世界初公開した。 - 本田技術研究所の新拠点、目指すのは創業時のような「柔軟で機敏な組織」
本田技術研究所はロボティクス分野を担当する研究開発組織として「R&DセンターX」を新設した。赤坂に設けた新拠点「HondaイノベーションラボTokyo」を活動の場とし、社外と連携しながら人工知能技術を始めとする研究開発に取り組む。 - ホンダの新ハイブリッドシステム「i-DCD」、欧州と日本の技術融合により実現
ホンダの新型「フィット ハイブリッド」に搭載されている1モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」は、欧州が得意とするDCT(デュアルクラッチトランスミッション)と、日本が先行して開発を進めてきたハイブリッドシステムの技術融合によって実現した。 - 本田宗一郎も苦戦したピストンリングの設計
ピストンリングは一見ただのリングだが、エンジン性能を高めるためのたくさんのノウハウが詰まっていて、設計の難易度も高い。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.