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「IoTの先駆者」をより明確に、安川情報システムが経営方針製造マネジメントニュース(1/2 ページ)

安川情報システムが経営方針説明会でIoT分野への傾注を明らかに。長きにわたりIoTに注力してきた“IoTの先駆者”としてのノウハウと製造業の現場の声を生かした“地に足の着いたIoT”を提供していく構えだ。

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 安川情報システムは2017年6月23日、経営方針説明会を実施。主力事業をそれまでの3分野から「IoTソリューション」「ビジネスソリューション」の2分野に集約し、近年ニーズが拡大しているIoT分野への傾注を明らかにした。

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安川情報システムの諸星俊男社長

 同社は3カ年(2016〜2018年)の中期経営計画「Challenge for Excellence」を進めており、2018年度に売上高168億円、経常利益10億円を目指している。中期初年度の2016年度は売り上げ目標134億円に対し134億2100万円、経常利益は目標4億2000万円に対し8億7600万円と、5億3300万円の経常損失となった2015年度から大きく改善した。

 同社の諸星俊男社長は「2016年度は中期計画1年目の目標を無事達成することができた。健康保険者向けシステムの採算が改善した他、全てのビジネスモデルで経営体質を改善することができ、受注が14.3%増、売り上げが9.3%増と好調に推移した」と2016年度の実績を振り返る。

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 同社は無線通信分野での強みを生かして2000年代初頭からIoT分野に注力。パーキングシステムや車載M2Mシステム、地滑り検知システムなど3G回線を活用した遠隔監視案件に個別対応し、2006年にはKDDIと共同開発した無線ルーター「D2-K's」シリーズ、2011年にはグローバル通信アダプター「MMLink-G」、2014年には遠隔監視と機器情報管理をパッケージ化したクラウドサービス「MMCloud」をリリースするなど、時代に先駆けIoTソリューションを提供してきた実績を持つ。

 また2016年6月にはIoTサービスの検討/実証を行う施設「IoTデザインセンター」を本社のある福岡県北九州市に開設。“IoT導入効果の見える化”を促進する同施設の後押しもあり、IoT分野での受注が拡大しているという。

 「当社はIoTビジネスを成長分野と位置付け、IoTがM2M(Machine to Machine)と呼ばれるよりも前から取り組んでいるいわば“IoTの先駆者”。世の中でIoTが注目されているが、われわれは地に足の着いたIoTを提供していく方針を進めている。北九州のIoTデザインセンターでは既に300社以上からお話を頂いている」(諸星社長)

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