IoTセキュリティを担当者やベンダーに丸投げするな
今回の注目記事では、新連載「IoT時代の安全組織論」の第1回記事を取り上げました(関連記事:IoT時代の安心・安全に組織面の対応が重要となる理由)。
この連載では、これからのIoT(モノのインターネット)時代を迎える上で、製造業にとってこれまで門外漢だったであろう、サイバーセキュリティをはじめとする安心・安全の確保を、組織としてどのように対応すべきかについて解説します。
MONOist編集部としては、全てのモノがインターネットにつながる以上、製造業にとってIoTセキュリティは極めて重要になると考えています。だからこそ、IoTセキュリティ関連の連載を多数掲載してきました。
- 連載「制御システム技術者のためのセキュリティ基礎講座」
- 連載「場面で学ぶ制御システムセキュリティ講座」
- 連載「いまさら聞けない 車載セキュリティ入門」
- 連載「セキュリティを意識したIoTデバイス設計の勘所」
正直なところ、これらのIoTセキュリティ関連記事の閲覧回数(ページビュー)はパッとしません。記事ランキングの上位に出てくることもまれです。しかし、IT関連技術にフォーカスする@ITでは、セキュリティ関連記事は最もページビューが良いというのです。5月であれば、ランサムウェア「WannaCry」関連の記事は入れ食いだったとか。
@ITとMONOistの読者を比べて、サイバーセキュリティに対する意識の違いがこれだけあるのはなぜなのでしょうか。私は、当事者意識の差によるものだと考えています。
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