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ギプスと装具を融合した外固定材、初診後すぐに椎体支持を固定できる:医療機器ニュース
アルケアは、初診後すぐに椎体支持を固定開始できる外固定材「フィットキュア・スパイン」を発売した。患者の体形に合わせた外固定が初診日から開始できる。
アルケアは2017年4月18日、初診後すぐに椎体支持を固定開始できる外固定材「フィットキュア・スパイン」を発売した。キャストステーとステーカバーで構成され、価格は1万5000円(税別)。
同製品は、患者の背部形状に合わせたキャストステーを医師がその場で成形し、ステーカバーにキャストステーを挿入することで、患者の背中の形にフィットする固定が診察後すぐに開始できる。
まず、キャストステー全体に内包する水袋で水を行き渡らせ、背部の形状に合わせてキャストステーを成形する。さらに、キャストステーをステーカバーのポケットに入れ、固定を開始。背部のキャストステーと、肩/胸/腰による2つの3点支持で患部を支持し、肩ベルトのたすき掛け構造により体幹の前傾を抑え、保持する。
椎体圧迫骨折は、主にコルセットを使用して固定するが、コルセットなどの固定材は完成までに数日間かかり、患部を固定するまでに空白期間が生じる。そこで、すぐに固定を開始させたいという医師のニーズを受けて、同社は長年培ったギプスの技術と装具の技術を組み合わせて同製品を開発した。
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