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サーバ付き複合機はその一端、コニカミノルタが挑む「持続的パートナー」への道製造業×IoT キーマンインタビュー(1/3 ページ)

IoTによるビジネス変革が進む中、新たに発表したサーバ付き複合機「Workplace Hub」を中核とした新規事業創出を進めるのがコニカミノルタだ。同社のビジネスモデル転換について、コニカミノルタ 執行役 産業光学システム事業本部長の市村雄二氏に話を聞いた。

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 コニカミノルタは、ビジネスモデル変革への取り組みを推進。その中核として2017年3月にはドイツ・ベルリン市内でIoT(モノのインターネット)ビジネスプラットフォーム「Workplace Hub(ワークプレイスハブ)」を発表した※)

※)関連記事:サーバ付き複合機から始まる、コニカミノルタのIoTプラットフォーム構想

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ハノーバーメッセ2017で展示した「Workplace Hub」(クリックで拡大)

 ワークプレイスハブは、複合機にIoTプラットフォーム機能を持たせたもの。用紙トレイ部にサーバを組み込んだサーバ付き複合機と、サーバに組み込んであるITインフラを統合/管理できるソフトウェアで構成される。複合機はオフィスだけでなく工場などでも使用されているため、ワークプレイスハブを使いエッジ領域での産業用IoTのプラットフォームとなることを目指すという。

 ただ、コニカミノルタが狙いとしているのは、このワークプレイスハブを単純に販売するということではない。同社が考えるワークプレイスハブの活用と、ビジネスモデル変革の取り組みについて、コニカミノルタ 執行役 産業光学システム事業本部長の市村雄二氏に、同社が出展した「ハノーバーメッセ2017」の会場で話を聞いた。

本連載の趣旨

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ITmedia産業5メディア総力特集「IoTがもたらす製造業の革新」のメイン企画として本連載「製造業×IoT キーマンインタビュー」を実施しています。キーマンたちがどのようにIoTを捉え、どのような取り組みを進めているかを示すことで、共通項や違いを示し、製造業への指針をあぶり出します。
⇒連載のバックナンバーはこちらから


顧客課題を解決するソリューションカンパニーとなる

MONOist 2016年に続いて2回目となりますが、なぜ産業技術の展示会である「ハノーバーメッセ」に出展したのでしょうか。

市村氏 モバイルやクラウド、ソーシャルやビッグデータ分析、IoTやAIなどの新たな技術が登場する中で、あっという間に「デジタルディスラプター」とされる企業が急成長している。こうした中で、コニカミノルタとしても次の成長を実現するためには、個々の製品や技術だけでなく、自社の強みを組み合わせて、顧客の課題を解決するソリューションカンパニーと変身していかなければならない。そうした中でコニカミノルタが持つ技術が、工場や産業領域でも多くの貢献ができると考えたためだ。

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コニカミノルタ 執行役 産業光学システム事業本部長の市村雄二氏

市村氏 ハノーバーメッセは、2016年は初めてということで、基本的には個々の技術を見せたという形だったが、2017年は、既に顧客のもとでPoC(概念実証)などが進んでいるものを出展し、より現実的な価値を示すことができた。

 今までは技術の深掘りはしていても、どこに価値があり、どこに痛みや課題があるのかは分かっていなかった。さらに、この課題に対して技術をどれだけ磨けば、価値を生み出していけるのかということも理解できていなかった。自社実践を進めているといっても、複合機などの工場や生産工程と、自動車や重機など他の製品領域の生産工程は全く異なっている。価値のある提案を進めるには顧客企業の中に入り込む必要がある。しかし、1年を経てさまざまな製造業への提案を進めてきたことで、今回のハノーバーメッセでは、きっちり個々の製造業のプロセスに価値を生み出す形で提案できた手応えを感じている。

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「手応えがある」と市村氏が語るハノーバーメッセ2017でのコニカミノルターブース
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