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CeBIT 2017が日本の製造業に残したものいまさら聞けない第4次産業革命(12)(1/3 ページ)

製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについてお伝えしています。第12回となる今回は、第4次産業革命に関連してさまざまな動きがあったドイツの「CeBIT 2017」の動向についてまとめます。

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本連載の趣旨

 本連載は、「いまさら聞けない第4次産業革命」とし、第4次産業革命で製造業が受ける影響や、捉える方向性などについて、分かりやすくご紹介していきたいと考えています。ただ、単純に解説していくだけでは退屈ですので、架空のメーカー担当者を用意し、具体的なエピソードを通じて、ご紹介します。

※)本連載では「第4次産業革命」と「インダストリー4.0」を、意味として使い分けて表記するつもりです。ドイツ連邦政府が進めるインダストリー4.0はもともと第4次産業革命という意味があります。ただ、本稿では「第4次産業革命」は一般用語として「IoTによる製造業の革新」を意味する言葉として使います。一方で「インダストリー4.0」はドイツでの取り組みを指すものとします。


本連載の登場人物

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矢面 辰二郎(やおもて たつじろう)

自動車部品や機械用部品を製造する部品メーカー「グーチョキパーツ」の生産技術部長。ある日社長から「君、うちも第4次産業革命をやらんといかん」と言われたことから、話が始まる。多少優柔不断。印出研究所に入り浸っている。


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印出 鳥代(いんだす とりよ)

ドイツのインダストリー4.0などを中心に第4次産業革命をさまざまな面で研究するドイツ出身の研究者。第4次産業革命についてのさまざまな疑問に答えてくれる。サバサバした性格。


*編集部注:本記事はフィクションです。実在の人物団体などとは一切関係ありません。

前回のあらすじ

第11回:「第4次産業革命で各団体が立てる『参照モデル』とは何?

あらすじ背景

 従業員200人規模の部品メーカー「グーチョキパーツ」の生産技術部長である矢面辰二郎氏はある日、社長から「新聞で読んだけど、君、うちも第4次産業革命をやらんといかん」と言われます。しかし、「第4次産業革命」といわれても「それが何なのか」や「どう自分たちの業務に関係するのか」がさっぱり分かりません。そこで、矢面氏は第4次産業革命研究家の印出鳥代氏に話を聞きに伺うことにしました。


 さて前回は、第4次産業革命で、多くの団体が発表している「参照モデル(リファレンスアーキテクチャーモデル)」の位置付けや意味について紹介しました。少し振り返っておきましょう。

 矢面さんは全社でIoT活用を進めるという社長からの指示に対して「全体像をどう描くか」ということで悩んでいたのでした。

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そもそも「IoTで装置からデータとって改善しましょう」だと理解しやすいですけど、「組織を変えて〜」みたいな話はイメージわかないんです。


 これに対して、印出さんが進めたのが「リファレンスアーキテクチャ(参照モデル)」でした。

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そういう場合に良いものがあるわ。「リファレンスアーキテクチャ(参照モデル)」よ。


 リファレンスアーキテクチャモデルは、「参照モデル」とも言われており、さまざまな要件を内包しつつ全体の構造を模式的に示したものです。リファレンスアーキテクチャモデルそのものは、抽象化された全体像です。ただ、規格を策定する際の考え方の基礎や争点の洗い出し、組織の作り方などの考えを進めるには、便利だとされています。

 ドイツの「Reference Architecture Model Industrie 4.0(RAMI4.0)」が先駆的な存在として取り上げられていますが、インダストリアルインターネットコンソーシアム(IIC)の「IIRA」や、日本のIVIの「IVRA」などさまざまな参照モデルが登場しており、そのすり合わせに向けた取り組みが進んでいるのでした。

 さて、今回は第4次産業革命を中心に日本企業にとって大いに盛り上がりを見せたドイツの国際情報通信技術見本市「CeBIT 2017」について取り上げたいと思います。「CeBIT 2017」はパートナーカントリーとして日本が選ばれ、日本企業が過去最多の118社も出展するなど、“お祭り”の様相を示していました。その中で日本企業にとってどのような意味があったのでしょうか。

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