スバル「XV」が初の全面改良、新開発の直噴水平対向エンジンを搭載:ジュネーブモーターショー2017
富士重工業は「第87回ジュネーブ国際モーターショー」において、クロスオーバーSUV「XV」の新モデルを世界初公開した。2012年の発売以来、初のフルモデルチェンジとなる。
富士重工業は「第87回ジュネーブ国際モーターショー」(プレスデー:2017年3月7〜8日、一般公開日:3月9〜19日)において、クロスオーバーSUV「XV」の新モデルを世界初公開した。2012年の発売以来、初のフルモデルチェンジとなる。
個性的なデザインや悪路走破性を強化するとともに、「インプレッサ」の現行モデルに続いて新プラットフォーム「スバルグローバルプラットフォーム」を採用したことにより、衝突安全性能や危険回避性能も高めた。シンメトリカルAWDシステムを全車標準搭載とし、システムの悪路走破性能を向上する「X-MODE」を採用するなど、本格的なSUVとしての性能を強化している。
新開発の排気量2.0l(リットル)直噴水平対向エンジンを搭載する。
個性とスバルらしさの両立
いかつく、スポーティーな個性を主張しながら、スバル共通のデザインフィロソフィー「ダイナミック×ソリッド」でスバルらしさを追求したデザインとした。力強い造形のヘキサゴングリルと、フロントバンパー上のクラッディングによりSUVの機能性を表現している。サイドシルエットは、力強く張り出させたフェンダーフレアで、スバルAWDの安心感を表現したという。同ショーの出展車両は、外形寸法が全長4465×全幅1800×全高1615mm、ホイールベースは2665mmとなっている。
スバルグローバルプラットフォームの採用により、クルマを操作する時の安心感や心地よさといった「動的質感」を向上した。具体的には、フレーム構造の最適化やパーツの結合強化により、車体ねじり剛性を現行モデル比で1.7倍に高めている。車体の共振やひずみを分散することにより、ステアリングやフロア、シートの振動を大幅に低減して「車格を超えた快適性」(富士重工業)を実現した。
サスペンションの取り付け部の剛性を向上し、減衰性能を十分に機能させることにより、路面からの振動をスムーズに収束させる。リアスタビライザーは車体に直接取り付け、車体の揺れを従来モデルから半減した。
滑りやすい路面などでエンジンや四輪の駆動力、ブレーキなどを最適に統合制御して悪路走破性を高める「X-MODE」を採用する。また、下り坂で低速を維持するヒルディセントコントロール制御も設定する。
新規に開発したエンジンは、従来の自然吸気エンジンから80%の部品を刷新するとともに、12kgの軽量化を図った。出力と燃費の両立に貢献する。
安全面では運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」を標準装備とし、自動ブレーキや全車速追従機能付きクルーズコントロール、車線逸脱抑制といった機能を提供する。ルームミラーと一体の単眼カメラで対向車両のヘッドランプを検知するハイビームアシストも設定した。
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