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お笑いを医学的に検証、ストレスマネジメントでの活用を目指して医療技術ニュース

オムロンは、近畿大学や吉本興業、NTT西日本と共同で「笑い」の医学的検証研究を開始した。「笑い」が心身にもたらす効果を明らかにし、測定方法を開発するなどして、2021年には「笑い」を活用したストレスマネジメントの実用化を目指す。

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 オムロンは2017年2月15日、近畿大学、吉本興業、西日本電信電話(NTT西日本)とともに、「笑い」の医学的検証研究を開始した。近畿大学とエンタテインメント事業を展開する吉本興業では、2016年12月15日に包括連携協定を締結しており、同研究はその提携事業の一環となる。これに顔認識などの画像センシングで高い実績を持つオムロン、NTT西日本が協力し、「笑い」に関する研究を進める。

 主な研究内容は3つだ。1つは「笑い」が身体や心理的健康に与える効果について明らかにすること、2つ目が「笑い」の測定方法の開発、3つ目が「笑い」介入後の疾病発症率や生活習慣の変化といった「笑い」の有効性の調査となる。

 研究は4段階で進める。各段階とも約20人の男女を対象とし、2週間に1回の間隔で定期的に吉本興業が主催する「吉本新喜劇」や「漫才」を鑑賞する。その前後に心理テストを実施し、鑑賞中には顔の表情の変化データやバイタルデータを取得する。

 表情のデータ測定には、オムロンのヒューマンビジョンコンポ(HVC-P2)を用いる。HVCは、人の表情や性別、年齢、視線、目つむりなどの状態を認識する独自の画像センシング技術「OKAO Vision」とカメラモジュールを一体化した画像センシングコンポだ。今回用いるHVC-P2は、人の表情について、真顔、喜び、驚き、怒り、悲しみの5分類の変化を捉えられる。心拍数など顔の表情以外のバイタルデータ測定については、NTT西日本が技術提供する。

 研究の第1ステージとして、同日から「なんばグランド花月」で健常者を対象に検証研究を開始した。2018年10月からは精神疾患の患者に対する臨床研究を実施する。そしてこれらの研究を基に、2021年1月までに「笑い」を活用したストレスマネジメントの実用化を目指す。その際、近畿大学附属病院での「笑い」のストレスマネジメントプログラムの導入、「笑い」を活用した企業でのストレスマネジメント研修、ICTを活用した、遠隔での「笑い」によるストレスマネジメントの提供という3つのアイデアを検討・協議していく予定だ。

 「笑い」は人間にとって日常的な動作だが、その定義が曖昧であまり研究が進んでいないという。一方、精神疾患の患者は年々増加し、厚生労働省は精神疾患による経済損失は2010年に年間約2.7兆円に上ると発表している。この社会問題の解決を目指し、今回の共同研究で「笑い」の力を検証していく。

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研究スケジュール
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