Smartをコンセプトにした超音波画像診断装置の新モデル:医療機器ニュース
シーメンスヘルスケアは、超音波画像診断装置「ACUSON NX2」を発表した。シンプルかつスマートに操作でき、高品質の画像を提供する同装置は、対応するプローブを絞ることで価格を抑えている。
シーメンスヘルスケアは2017年2月14日、超音波画像診断装置「ACUSON NX2(アキュソン NX2)」の販売を開始したことを発表した。多機能・高品質の画像を提供するが、対応プローブを絞ることで価格を抑えた。主にクリニックや病院の外来診療向けとして展開し、直接販売だけでなく間接販売にも力を入れる。
ACUSON NX2は、2016年に販売開始した「ACUSON NX3 Elite」や「ACUSON NX3」と同じ「ACUSON NX」シリーズの1つ。「シンプルで使いやすい装置を」という臨床現場からの要望に応えたもので、シンプルかつスマートな操作が可能だ。
同装置の「Smart Scanning」は21.5型のHDディスプレイとシンプルなコントロールパネルにより検査を効率よく進められる。同装置のプローブは人間工学に基づいて設計されており、オペレータの疲労を最小限に抑える。
また、NXシリーズとしてハードウェアを一新。信号ノイズ比、帯域幅、ダイナミックレンジを向上し、ノイズが少なく、コントラスト分解能の高い画像が描出できるようになった。この「Smart Performance」によって、あらゆる検査部位において、質の高い画像を提供する。
操作性を高めた「Smart Engineering」では、ハイエンド装置で実績のあるさまざまな技術を盛り込んでいる。画像処理機能や検査のアプリケーションなど、必要なものを網羅しており、多様な用途にバランスよく用いることができる。
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