IoT、AIを活用した食品小売業向け冷蔵/冷凍設備運用サービスを提供:製造業IoT
パナソニック産機システムズは、食品小売企業の効率的な店舗開発やエネルギーマネジメント、保全業務を支援する「食品小売業向け冷蔵/冷凍設備運用サービス“エスクーボシーズ”」の提供を2017年4月1日に開始する。
パナソニック産機システムズは2017年2月15日、食品小売企業の効率的な店舗開発やエネルギーマネジメント、保全業務を支援する「食品小売業向け冷蔵/冷凍設備運用サービス“S-cubo+Cs(エスクーボシーズ)”」を同年4月1日に提供開始すると発表した。食品小売企業に代わり、冷凍・冷蔵設備の導入から省エネ運用・保守メンテナンスまでを月額の利用料にて一括で行う。
今回の新サービスは、同社が2015年2月に提供開始した「店舗向け遠隔データサービス“エスクーボ”」を活用したものだ。冷凍・冷蔵ショーケースや業務用冷蔵庫などの導入からメンテナンス、省エネ運用までを月額の利用料で提供し、店舗状況に応じた省エネ保証と冷蔵・冷凍設備の温度管理を行う。導入する設備システムの運転データはインターネット経由で同社のクラウドサービス、エスクーボに蓄積する。
IoT(モノのインターネット)を活用した遠隔監視による異常時の早期対応とともに、データ解析により冷媒漏えいや着霜などの異常も早期に検出。また、クラウドに蓄積された運転データとエネルギーデータをAIの技術を用いて解析し、実店舗環境での負荷にあわせた圧縮機などの運転制御で省エネ運転を実現する。これにより、設備の導入とメンテナンスコスト、エネルギーコストを併せた「トータルライフサイクルコスト」を削減できる。
さらに、省エネ設備の導入や老朽化した設備機器の入れ替え、投資の優先順位といった課題の定量的・定性的な分析判断に同サービスを用いることで、計画的かつ多店舗での設備投資が行いやすくなる。既存店舗の冷凍・冷蔵設備を検査や必要に応じて修繕や塗装を行い、チェーン店舗の他店に再活用するサービスも開始する。
同社は、「エスクーボシーズ」をはじめとするクラウドサービスビジネスで2018年度に100億円の売り上げを目指すとしている。
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